「読谷村いちごBerry Moon」生産者インタビュー|沖縄での地産地消イチゴの実現を目指して

沖縄でイチゴが栽培されている!? 沖縄でイチゴ狩りが楽しめる!? そんな情報をご存じでしたか?

実は沖縄県民の中では近年、冬の楽しみの一つとしてイチゴ狩りが密かな人気を博しています。そんな沖縄のイチゴブランドの一つが「読谷村(よみたんそん)いちごBerry Moon」。オリオンビールは、このイチゴを使ったチューハイ「WATTA いちごスパークリング」を12月15日(火)から数量限定で発売します。

「WATTA いちごスパークリング」

読谷村でイチゴ栽培から地域新興を目指す読谷村にある「沖縄パイロットファーム」のファーム長・長部晃典(おさべ・あきのり)さんを直撃しました。

長部さんたちが沖縄県でイチゴを生産しようと思ったのは2016年。

「イチゴは日本で最も人気のある果物で、付加価値の可能性が高いと考えたのがきっかけです。特に沖縄県ではイチゴの生産が少なく、ほとんど県外産が流通していることを踏まえ、沖縄県の地産地消への取り組みとして、とてもやりがいがあると感じました」と、強い志を持って、自ら生産者となり、日立トリプルウィン株式会社の新規プロジェクトとして農業に参入しました。

さて、沖縄でのイチゴ栽培を決めた長部さんが次に悩むのは、沖縄のどこで栽培をするか、という点。

「沖縄県から複数の自治体様をご紹介いただきましたが、読谷村に弊社の事業構想にご賛同いただき、ご一緒に農業振興に取組んでいくことに合意出来ました。読谷村役場及び地域の観光業、商業の事業者様等、本当に多くの方々より温かいご支援をいただいており大変感謝しています」と、そこはやっぱり“人情”。長部さんたちも「地域の人たちと一緒に」という思いが強かったので、読谷村でのスタートが決まりました。

「Berry Moon」を栽培しているハウス

2017年、いよいよ栽培がスタートします。日本の中でも1年を通じて気温が高い沖縄だけに、栽培も一筋縄ではいきませんでした。

「イチゴは暑さに弱い作物なので夏の暑さ対策が必要でした。当社では、冷却チラー(局所冷却装置)を活用して、イチゴ苗の根部分を冷やす対策を実施しております」と、総合電機メーカーのグループ力を生かして、気候とのミスマッチを解消していきました。

それでも長部さんたちの戦いは続きます。「初年度は、炭疽病(たんそびょう)や病害虫による被害にも遭い、計画した収穫量を上げることができませんでした。2年目からは、湿度を抑えるための工夫といったイチゴ生産に最適な環境づくりに努めました」と、努力の末に収穫量を増やすことに成功しました。

イチゴの収穫風景

そして、その努力が実を結ぶ瞬間が訪れます。「沖縄でイチゴを生産するにあたり、農地の借受に始まり、ハウスの建設、イチゴの生産、そして販売に至るまで多くの方々から温かいご支援をいただいております。ゼロから始めた私たちが丹精を込めて生産した読谷村産イチゴをお世話になった地域の皆様に召し上がっていただき、『おいしい』とのお褒めの言葉をいただいた時は本当に感無量でした」と、振り返りました。

赤く色づきつやもあり、見るからにおいしそう!

2017年末に販売をスタートしたイチゴは「Berry Moon」と命名されました。

「Berry Moon」のロゴマークはイチゴの花をモチーフにしています

「ストロベリームーンと呼ばれる、夏至の頃に現れる赤みがかった満月を見ると幸せになると言われています。5枚の愛らしい花びらの花を咲かせた後に実をつけるイチゴ、自然の節目としてとらえられ、たたえてきた美しい満月…この名前とロゴマークには、『私たちが自然豊かな読谷村でつくるイチゴの収穫への感謝と豊作を祈るとともに、召し上がって頂く方の幸せと読谷村の益々の発展を願う』という思いを込めています」

5枚の愛らしい花びらがあるイチゴの花

「Berry Moon」は華やかな香りと爽やかな酸味が特徴。形は円錐型で果心が赤く、ハーフカットトッピングにも適しています。お菓子などの加工用途として地元のホテルやお菓子店で利用されるまでになりました。

「Berry Moon」を使った「ホテル日航アリビラ」で商品化されたタルト

「生食を購入するには、JAおきなわ様が運営されております『ファーマーズマーケットゆんた市場』で販売しています。また、読谷村内と近隣のリゾートホテルやお菓子店、 加工業者へも出荷しておりますので、ご一緒に六次化商品の開発にも取り組んでいます」と広がりをみせています。

「ファーマーズマーケットゆんた市場」で販売されています

そして、このたび、オリオンビールの商品開発者の目に留まり、「WATTA」とのコラボレーションが実現しました。

「『WATTA』は沖縄ですごい人気の商品ですので、当社のイチゴが原料として正式に採用が決まった時は、率直にうれしかったです。同時に『WATTA』のブランド価値向上になる商品としなければと身が引き締まる思いもございました。また、読谷村で多くの方々に支えられ生産をしてきたので、皆様に良い報告ができて喜んでいただけると思いました」と、地域の人たちへの恩返しができたことで喜ぶ長部さんの胸の内が垣間見えました。

長部さんたちがオリオンビールの商品開発メンバーに託したのは、「Berry Moonの華やかな香りと爽やかな酸味、この特徴を引き出してください」という言葉。

そして、12月15日、「WATTA いちごスパークリング」が発売されます。「香りが非常に高く、スッキリしていてワインのような味わいです。本当に飲みやすくておいしいので、ターゲットである女性はもちろんですが、老若男女問わず多くの皆様に愛飲される商品にでき上がっていると思います。これまでのWATTA商品と比べても非常にクオリティーが高いオリオンビール様の商品開発力を発揮した名品だと思います」と、生産者と商品開発メンバーとで生み出した、まさに“結晶”です。

最後に、「読谷村を中心に、イチゴを生産したい新規就農者を集い、パートナーとなるイチゴ生産者を増やしていくことで、イチゴの産地化を形成できればと考えております。読谷村、ひいては、沖縄県発信の新たな特産品としてブランドを育てていきたいと思います」と、思い描く未来を語っていただきました。

苦労の末に成功した沖縄でのイチゴ栽培

間もなくクリスマスや年末年始のシーズン。この機会に、南国・沖縄で育てられたイチゴの味をぜひ皆さんで味わってみてください。


WATTAいちごスパークリングの発売は12/15。沖縄県産いちごの味をお楽しみください!

>>WATTA いちごスパークリングの詳細はこちら(公式通販)

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