沖縄県は、ニライカナイ神話や琉球開びゃく神話などの数々の神話や、代々続く先祖信仰などの影響で、昔から「拝所」や「御嶽(うたき)」を守り、見えない力を大切にする風習があります。
今回は、石垣島をはじめとする八重山諸島のパワースポットをご紹介します!
日本最南端の鍾乳洞「石垣島鍾乳洞」で悠久の時の流れを感じる
石垣島には日本最南端、石垣島最大の鍾乳洞「石垣島鍾乳洞」があります。20万年もの時をかけて自然が造り出したこの鍾乳洞は、鍾乳石の自然美はもちろん、鍾乳洞イルミネーションの幻想的な輝き、滴る水の音を楽しむ水琴窟、トトロの鍾乳石など見どころも多く、地底に広がる世界が楽しめます。
無数の鍾乳石群に彩られた巨大な地底空間は、まさに宮殿! かつてはシャコ貝などの化石も見つかったことでこの場所が海底であったことが分かるなど、悠久の時の流れを感じられるスポットです。
「石垣島鍾乳洞」
住所:沖縄県石垣市石垣1666番地
電話:0980-83-1550
日本最西端・与那国島のシンボル「立神岩」
八重山諸島の一つで日本最西端の与那国島にも、パワースポットが点在します。人気テレビドラマ「Dr.コトー診療所」のロケ地でも近年注目を集めた島です。この島の南東部の海岸に大きな岩「立神岩(たちがみいわ)」がそびえ立っています。
島のシンボルにもなっている立神岩は、サンニヌ台の駐車場から600mほど西に行ったところにある古い展望台、もしくは、古い展望台からさらに500mほど西にその後できた展望台があり、この2カ所から見ることができます。
その昔、海鳥の卵を取ろうと、この岩に登って下りられなくなった若者が、神に祈りを捧げて眠りについたところ、眼を覚ましたら無事に戻れていたという伝説があります。
「立神岩」
住所:沖縄県与那国町
電話:0980-87-2402(与那国町観光協会)
ついついロマンを馳せてしまう「与那国島海底遺跡」
与那国島にはもう一つ、パワーを感じられるスポットがあります。太古のロマンを感じられる「与那国島海底遺跡」。こちらはダイビング、シュノーケリング、半潜水海底遺跡水中観光船で楽しむことができます。
新聞記事によると、発見されたのは1962年。東京都立大学の先生が調査の際に発見し、「これは巨石文化の遺物である」と報告され、注目されました。その後、フリーダイビングで有名な故ジャック・マイヨールさん、作家の故小松左京さんのほか、日本や海外のテレビ番組でも数多く紹介されました。
海底遺跡があるのは、島の南の海底。アーチ門(城門)から始まり、太陽石、亀石、亀のモニュメント、それから複数の遺構が残っています。
この「与那国島海底遺跡」は調査が続き、まだまだ詳しいことは分かっていませんが、これだけのはっきりした遺構が遺っていることに、ついつい過去の歴史に思いを馳せてしまいます。
「与那国島海底遺跡」
住所:沖縄県与那国町新川鼻沖
電話:0980-87-2402(与那国町観光協会)
沖縄最大の滝「ピナイサーラの滝」の滝上から絶景を望む(西表島)
そして、パワースポットが点在する西表島も紹介します。まずは西表島で最大、かつ沖縄県最大の滝「ピナイサーラの滝」です。
こちらは落差54m。特に雨の日の後は、かなりの水量があり、迫力を感じられます。ちなみに、「ピナイサーラ」は、ピナイが「顎髭」、サーラが「下がったもの」を意味していて、白いひげが垂れ下がっているように見える滝の様子からこの名前が付いたとされています。
ちなみに、滝の上にも上がることができ、ここからの絶景は、本当に晴々しい気持ちにしてくれます。
島の北岸付近に位置するテドウ山の北側にあり、ピナイサーラの滝を見にいくツアーも多いので、動きやすい格好で参加しましょう。
「ピナイサーラの滝」
住所:沖縄県八重山郡竹富町上原
「カンピレーの滝」のダイナミックな姿に時を忘れる(西表島)
こちらは西表島を流れる浦内川にある滝「カンピレーの滝」です。「カンピレー」は「カンピライ=神々が交際する」という意味であるとされる説と、「神が座る」という意味の「カンピリ」が変化したものという説もあります。
いずれにしても「神」にかかわりのある滝として、現在でも観光スポットの一つとして人気があります。
カンピレーの滝は幅が広く、高低差の少ない滝が長さ約200mにわたって続くダイナミックな景観が特徴です。
「カンピレーの滝」
住所:沖縄県八重山郡竹富町字上原
二段になった滝が特徴の「マリユドゥの滝」(西表島)
「カンピレーの滝」から浦内川を少し下流に進んだところに「マリユドゥの滝」と呼ばれる滝があります。
日本の滝百選に選ばれているこの滝は二段になっていて、滝壺が丸いのが特徴です。「マリユドゥ」は“丸い滝壺”に由来しており、「マリ=丸い」「ユドゥ=淀み」という意味を持ちます。
こちらも船着場からトレッキングでアプローチしていくので、動きやすい服装がおすすめです。こちらでもマイナスイオンをしっかりと感じてください。
「マリユドゥの滝」
住所:沖縄県八重山郡竹富町字上原
幻の滝「ナーラの滝」の美しい姿にウットリ…(西表島)
西表島の奥地にたたずむ「ナーラの滝」は、長距離をカヤックで進まないとたどりつけないので、“幻の滝”とも言われていたそうです。
マングローブの生い茂る仲良川を漕いで進むのですが、それが約2時間! さらに、ジャングルをトレッキングで進んでいきます。ただ、カヤックで進む仲良川は、マングローブが非常に美しく、また、ナーラの滝自体も美しい姿をしているため、観光客にも人気のスポットです。
ナーラの滝は落差25m、滝つぼが広く、水遊びができる点も人気の理由の一つです。1日がかりになりますが、もし旅程に余裕があれば、おすすめのスポットです。
「ナーラの滝」
住所:沖縄県八重山郡竹富町西表
ジブリ映画のような世界観でも人気のお手軽「クーラの滝」(西表島)
もう少し気軽に西表島の滝を体験したいという人には、「クーラの滝」がおすすめです。
地元のガイドさんも「短時間で満足!」「時間調整にピッタリ!」というくらいの感覚で、かつ、西表島の大自然を満喫できるとあり、人気のスポットになっています。
「クーラ」には「幸運を呼び込む」という意味があり、西表島の現地の人もお参りにくるようなご利益の高い滝です。
滝の周辺にはモダマの木が自生し、スタジオジブリの映画「となりのトトロ」のトトロが傘替わりに使っていたクワズイモの大きな葉、映画「ジュラシックパーク」にも出てきた、日本では西表島だけでしか見られない珍しい木「サキシマスオウノキ」なども見ることができます。
どこかジブリ映画のような世界観がただよっているので、フォトスポットとしても有名になりました。落差5mほどの小さな滝ですが、この滝を取り巻く世界観を堪能してください。
「クーラの滝」
住所:沖縄県八重山郡竹富町字上原
観光にも一役買う日本一の「サキシマスオウノキ」(西表島)
もう一つ、太古の息吹を感じられるスポットとして、西表島東部を流れる仲間川の上流部の川岸に生育する「サキシマスオウノキ」をご紹介いたします。
サキシマスオウノキはマングローブ見学と合わせた川上り観光として、こちらも人気のスポットです。
樹高18m、板根の高さは最高3.1mもあります。このサキシマスオウノキの特徴は、まさに、波打つように広がるこの「板根」! 10枚の板根があり、2000年度には「森の巨人たち100選」に選定されました。県内に生育する同種の中では最大級で、しかも、日本一の大きさなのです。
サキシマスオウノキの板根は重硬なためかつては船の舵として利用されていましたが、現在では観光面で一役買っています。
「サキシマスオウノキ」
住所:沖縄県八重山郡竹富町字南風見
参考文献:「与那国海底遺跡博物館」公式サイト、「西表島ツアーズ」公式サイト、「おきなわ緑と花のひろば」公式サイト
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