黒糖生産量日本一!サトウキビ畑が広がる「多良間島」

宮古島と石垣島のほぼ中央に位置する多良間島

多良間島(たらまじま)は宮古島の西方約67km、石垣島の北東約35km、宮古島と石垣島の中間に位置します。琉球王国が中継貿易で繁栄した14~16世紀頃には、沖縄本島と宮古、八重山地域を結ぶ航海上の要所とされていました。

人口は1,100人ほどで、サンゴ礁からなる周囲約20kmの平坦な島には広大なサトウキビ畑が広がり、葉たばこ、野菜などの農作物が栽培されています。肉用牛を中心とした畜産業も盛んで、島のあちこちには牧場も点在しています。

今回は、自然と人とが共存する、風光明媚な多良間島の見どころを紹介します。

島では人口をはるかに上回る3,000~4,000頭の肉用牛が飼育されています

多良間島へのアクセス

多良間島へは宮古島を経由してアクセスします。アクセス手段は飛行機かフェリーになります。

飛行機でのアクセス

飛行機を使えば、宮古島からの日帰りが可能!

宮古島の宮古空港から多良間空港までRAC(琉球エアコミューター)の飛行機が1日2往復運航しています。所要時間は片道約20分。那覇空港及び他空港からの直行便はありませんのでご注意ください。

フェリーでのアクセス

時間に余裕がある場合は、のんびりとした船旅を楽しんでみませんか

宮古島の平良港から多良間港までは多良間海運のフェリーで約2時間、1日1便のみ運航しています。宮古市内から平良港へは宮古協栄バス、八千代バス、共和バスの3社が乗り入れています。

日曜日は運休、悪天候または諸事情により欠航する場合がありますので、乗船時は多良間海運の公式サイトにて確認を。

多良間村を訪れたら景観の美しさをじっくり味わいたい

フクギの木の下でヤギがひと休み…こんな風景が島のあちこちに

多良間島が属する多良間村は、2010年に沖縄県で唯一「日本で最も美しい村連合」に加盟しています。

島を襲う台風の被害を最小限にとどめようと先人たちが知恵を絞り、碁盤の目のような道を作り、フクギの防風林で集落を取り巻くなど、風水思想に基づいて形成されています。

そんな多良間島の魅力の一つは、何といっても海に囲まれた大自然。ゆったりとしたした時間が流れ、心が穏やかになる、離島ならではの風景を島のあちこちで見ることができます。

島には海へと続く小道「トゥブリ」がたくさん!

「トゥブリ」を抜けると目の前には海が広がります

多良間島では集落から海に続く小道を「トゥブリ」と呼び、島内には「パイミッジ」「ウイフェーマ」など名前の付いた「トゥブリ」が47カ所あります。使われなくなった道、消えつつある道を含むとそれ以上あるともいわれています。

青い海へ続く「トゥブリ」はそれぞれ違った美しさがありますので、多良間島を訪れた際は、お気に入りの「トゥブリ」を見付けてみてください。

島のパワースポット「塩川御嶽とフクギ並木」

塩川御嶽のフクギ並木は沖縄県の天然記念物に指定されています

集落のやや東側にある「塩川御嶽」には、その昔、塩川村の農民が、霊石が2個飛来してきてその場所に鎮まったのを見て、草木を植え巡らし、御嶽を立てたという伝説が残っています。

古くから信仰の対象として島民に大切にされてきた場所で、防風林の役割を果たすフクギの大木が聖域とされる「塩川御嶽」を包み込んでいて、その風景はとても神秘的です。

※「御嶽」は沖縄では聖なる空間で、祈りの場でもあります。訪れる際は謙虚な気持ちで、心の中で挨拶することを忘れないようにしましょう。聖地を汚すようなことは厳禁です

島全体を見渡せる展望台に登ろう!「八重山遠見台公園」

進貢船の航海状況や異国船の到来を監視したとされる「八重山遠見台」

多良間島は起伏がなく平坦な地形ですが、島の西側のやや高台に「八重山遠見台」があります。17世紀頃、船舶の往来や外敵を見張るために作られたといわれ、琉球石灰岩を積み上げた遠見台の跡が現在も残っています。

近年立てられた高さ18mの「八重山遠見展望台」

現在は、遠見台の周辺は公園として整備され、島を360度一望できる「八重山遠見展望台」ができています。晴天の日には石垣島まで臨むことができ、多良間島屈指の景勝地となっています。

展望台からは島全体が見渡せ、水納島(みんなじま)も見えます

お土産にもおすすめ! 島の特産品はこちら

実は生産量日本一!「多良間産の黒糖」

お茶うけとしても調味料としても使える多良間産の黒糖

サトウキビの栽培が盛んな多良間島では、200戸以上の農家があり、毎年約3,000トンの黒糖が生産されています(直近5年間の平均生産量)。この量は沖縄県全体の約40~45%を占め、多良間島は日本一の黒糖の生産地です。

島内の宮古製糖多良間工場は、1日250トンの処理能力を誇る沖縄県内屈指の製糖工場で、毎年12〜3月頃のサトウキビの収穫期には県内外から従業員が訪れ、工場周辺には甘い香りが漂います。

多良間島産の黒糖はカルシウムやカリウム、鉄分などのミネラルやビタミンも豊富で、奥深い味わいとやさしい甘さが特長です。

素朴で懐かしい味わいの「ぱなぱんびん」は病みつきになるおいしさ

程よい塩味とサクサク食感がクセになるおいしさの「ぱなぱんびん」

花びらの形をした、多良間の伝統揚げ菓子「ぱなぱんびん」。地元の言葉で花(ぱな)の天ぷら(ぱんびん)を意味しています。

小麦粉と牛乳、卵などを混ぜた生地を、細長い短冊状に切り分けてから、数本を束ねて油で揚げたものが一般的で、サクサクの食感とほど良い塩味が特長。子供にも年配の人にも好まれる菓子です。多良間空港や島内の商店などで購入できます。

穏やかな時間が流れる多良間島はとにかくのんびりしたい時におすすめ

沖縄の離島の原風景が色濃く残る多良間島。宮古島を訪れた際には、少し足を延ばして立ち寄ってみてください。豊かな自然に包まれながら、ゆったりと流れる時間を過ごせます。

参考サイト:多良間村公式サイト沖縄観光情報WEBサイト おきなわ物語沖縄しまさんぽ一般社団法人多良間村ふしゃぬふ観光協会

島の風景に想いを馳せながら、ご自宅でも沖縄気分をお楽しみください。

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