「ムーチー(鬼餅)」月桃の香りがさわやか!健康祈願に食べるお餅

旧暦の12月8日は「ムーチー(鬼餅)」の日。沖縄では、サンニン(月桃)の葉にお餅を包んで蒸す「ムーチー」を各家庭で作り、仏壇に供えて健康祈願と厄払いをします。

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ムーチーの日を迎える頃は、沖縄も冬の寒さが強まる時期。この時期の寒さを沖縄の言葉で「ムーチービーサ」と呼んでいます。そして、赤ちゃんが産まれた後、初めて迎えるムーチーを「初(ハチ)ムーチー」といい、子供の健康と無病息災を願い、親戚や近所へ配布する風習もあります。

今回は、沖縄の人々にとってなじみ深い「ムーチー」の作り方を紹介します!

材料

【白いムーチー】
・もち粉 150g
・水 150cc~
・サンニンの葉 4枚程度

【黒糖のムーチー】
・もち粉 150g
・粉黒糖 100g(量は好みの甘さで増減してください)
・水 100cc〜
・サンニンの葉 4枚程度

※サンニンの葉は洗って乾かしておく

作り方

① (白いムーチー)ボウルにもち粉を入れ、その中に水を徐々に加え、よくこねる。

黒糖入りのムーチーの場合は、もち粉と粉黒糖を混ぜ合わせてから水を加える

② 生地を3〜4等分にし、長方形に形を整えてサンニンの葉の裏に置き、以下の手順で包んだら中央あたりを紐で結わえる。

サンニンの葉を裏返し、葉を2枚重ね、その中央に生地を置く
両端を中央に向かって折り畳む
葉の根元から折った後、葉先を折る
中央あたりで紐を結わえる(紐は麻紐やビニール紐でも良い)

③ 湯気のたった蒸し器で20〜30分ほど蒸す。

「紅芋のムーチー」なども人気!基本のレシピにアレンジをプラス

近年では定番の白や黒糖のムーチー以外にも、色鮮やかな紅芋のムーチーやかぼちゃのムーチーなど、さまざまなムーチーが登場しています。

基本のムーチーの作り方に紅芋パウダーなどをプラスして作る場合は、パウダーともち粉を混ぜ合わせてから水を加えましょう。また、甘味がほしい場合はざらめ糖などを加えてください。

もっちりした食感に優しい甘みとサンニンの風味が加わり、素朴な味わいを楽しめるムーチー。ムーチーを蒸している間、部屋中にサンニンのさわやかな香りが広がります。その香りも楽しんでくださいね!

■今回教えていただいたのは…

伊是名カエさん

(一般社団法人 トータルウエルネスプロジェクトオキナワ代表理事)
沖縄県那覇市出身。管理栄養士・健康運動指導士。琉球料理伝承人。「健康な人生」をテーマに、料理・運動教室を軸にした(一社)トータルウエルネススタジオを運営。その他、県内の医療機関にて非常勤勤務、マスメディアにて健康情報の発信を行っている。
トータルウエルネスプロジェクトオキナワ公式サイト


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