ビールにピッタリな沖縄料理ですから、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
「スー(塩)」に「チカー(漬ける)」した豚肉で、暑い沖縄で培われた生肉の保存方法です。
長期保存が可能となり、熟成し味も良くなるわけですから、先人の知恵とは本当に素晴らしいもの。
自宅でも簡単に作れますので、ぜひお試しください。
冷蔵庫が無い時代に生まれた手法ではありますが、手間なくお作りいただけるよう冷蔵保存の方法をご紹介します。
「塩に漬ける→数日置く→茹でる」と、シンプルな工程です。
材料(作りやすい分量)
- 豚バラ肉 500〜600g
- 塩 30〜35g(肉の分量の6%前後)
作り方
- 豚肉に塩をもみ込む。
- 肉の表面に水分が付いている場合は先に拭き取ってから、塩をまぶす。
赤身と脂身の間(層になっているすき間部分)にも、しっかりともみ込む。
- 肉にピッタリとラップをしてビニール袋に入れ、冷蔵庫で丸3日〜7日ほど置く。
1日に一度確認し水分を捨て、ラップを巻き直す。
- 塩抜きし、茹でる。
- 肉についた塩を流水で洗い流す。水を取り替え15〜30分浸し、塩抜きする。
- 鍋にたっぷりの水を張り、肉を入れて火にかける。
最初は強火にかけ、沸騰したら火を弱めて40分ほどコトコト茹でる。
- 鍋の湯を捨て新たに水を張り、再度同じように茹でる。
- 火を止め、冷めるまでそのまま置く。
(キッチンペーパーで覆っておくと、肉の乾燥を防げて全体がしっとり仕上がる。)
- 薄切りにしてレモンやシークヮーサーとともに盛り付ける。
- お好みでさっと焼いても美味しい。
ポイント
①塩をもみ込む目安時間は5〜10分。肉の色が鮮やかになってきたらOK!
肉に塩をもみ込んでいくと、鮮やかな赤色にほんのり変化していきます。それが確認できたら、もみ込み完了です。
②「塩抜き→茹でる」で、塩分調整!
水に浸し塩抜きをしてから茹でると、マイルドな塩加減になります。
茹で時間が長いとお肉の頭が水面から浮いてくることがありますが、その場合は熱湯を足し、たっぷりのお湯で茹でてください。
③最初は短い日数でトライ、慣れて来たら延ばして
作るのに慣れてきたら、塩加減や漬ける日数、茹で時間を自分流にアレンジしてみてください。
お肉は漬け込み日数が長くなるほど、水分が抜けくすんだ赤色になり、塩味の感じ方も変化します。
【アレンジ】スーチカーのサムギョプサル風
焼いたスーチカーを野菜に巻いて、サムギョプサル風に。
「茹でる」 「焼く」 の工程で脂がだいぶ落ちますから、さっぱりと食べられます。
塩味も効いて良いアクセントに。
ナムルやキムチと一緒に食べれば更に味わいが広がりますね。
このレシピを教えてくれたのは…
記事執筆&撮影: 玉城久美子(フードアナリスト/沖縄ライフスタイルアドバイザー)
「沖縄をつなぐ」「地域と人をつなぐ」「人と人をつなぐ」をモットーに、地域のイイモノ・イイコトを食を通じて発信しています。
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