お酒と塩味の利いたおつまみもよいけれど、たまには甘いものを食べて、ほっこりしたい…。そんな時もありますよね。
手軽にそろう材料で、ご自宅で沖縄気分を味わえる 沖縄のお菓子レシピ をご紹介。沖縄のお菓子作りにチャレンジしてみませんか?
今回は、数あるローカル菓子の中から、「ポーポー」のレシピを那覇市牧志の市場本通りにある沖縄郷土菓子の店「外間製菓所」代表の外間有里(ほかま・ゆり)さんに伺いました。
ポーポーとは?
名前の響きがかわいらしい焼き菓子「ポーポー」。沖縄では昔から旧暦の5月4日に子供たちの健やかな成長を願って、各家庭で「ポーポー」を作り、お供えする習慣があります。黒糖入りの生地を巻いたものは「ちんびん」と呼ばれることも多いのですが、本来、「ポーポー」は小麦粉生地にアンダンスー(油味噌)を巻いたものを指します(諸説あり)。読谷村(よみたんそん)の楚辺(そべ)という地域では、パンケーキのように生地に少し厚みのある「楚辺ポーポー」というお菓子もあります。今回は、黒糖入りの生地を巻いた沖縄版クレープ「ポーポー」の作り方をご紹介させていただきます。
参考文献:「琉球菓子」(安次富順子著、沖縄タイムス社)
材料
(約7〜8枚分の分量)
1:薄力粉150g
2:黒糖粉末(キビ糖でも可)70g
3:ベーキングパウダー6g
4:牛乳200㏄
5:卵1個
6:サラダ油少々
作り方
① 薄力粉とベーキングパウダーを混ぜ合わせます。
② 黒糖も裏ごし器(ザル)でこしながら粉類に加えていきます。
③ 全体がきれになじむように混ぜ合わせます。
④ 卵と牛乳をよく混ぜます。
⑤ ③に④を少しずつ混ぜ合わせます。
⑥ 1度に混ぜず2、3回に分けて混ぜるのがポイントです。
⑦ 卵焼き用のフライパンを弱火にかけ油をしき、お玉一杯分のたねを流し入れます。
⑧ 表面の全体にプツプツと穴が開き、表面が固まってきたらフライ返しで少しずつ巻いていきます。
⑨ 生地の裏側にこんがりとりした焼き色がついていたら上出来!
⑩ もちもちっとした食感が楽しめるポーポーの完成です!
まとめ
作り方のコツは、焼き上げる際の温度調整。弱火〜中火でじっくり焼き上げることで、もちっとした食感に仕上がります。また、はちみつやマーマレードとの相性も良く、バレンタインデーにはチョコレートを巻くなど、アレンジして召し上がっていただくのもおすすめです。
このレシピを教えてくれたのは
外間有里さん
1991年沖縄県那覇市生まれ。沖縄郷土菓子研究家。
2014年琉球大学卒業後、2016年に事業構想大学院大学へ進学し、経営学を学ぶ。第43代那覇観光キャンペーンレディを経て、2019年外間製菓所代表に就任。現在三代目として、沖縄菓子の魅力発信に精力的に取り組んでいる。
郷土菓子の魅力を、世代を超えて伝え続ける「外間製菓所」
戦後から三代にわたって続く那覇の老舗菓子店。店頭には「ちんすこう」「松風(まちかじ)」「こんぺん」といった伝統ある郷土菓子から、「レモンケーキ」「マドレーヌ」など、沖縄の行事ごとには欠かせない手作りのお菓子がずらり。創業当時から変わらぬ味わいのお菓子と、温かい雰囲気のお店は、地元客から観光客まで幅広い世代の人々に愛され続けています。
沖縄気分になったら、オリオンビール。
オリオンビール公式通販では日本全国にお届け。沖縄の味をお楽しみください。