「サーターアンダギー」沖縄でおなじみのお菓子を自宅で簡単アレンジ

お酒と塩味の利いたおつまみもよいけれど、たまには甘いものを食べて、ほっこりしたい…。そんな時もありますよね。
手軽にそろう材料で、ご自宅で沖縄気分を味わえる 沖縄のお菓子レシピ をご紹介。沖縄のお菓子作りにチャレンジしてみませんか?

今回は、数ある沖縄のローカル菓子の中から、「サーターアンダギー」のレシピを那覇市牧志の市場本通りにある沖縄郷土菓子の店「外間製菓所」代表の外間有里(ほかま・ゆり)さんに伺いました。

サーターアンダギーとは?

沖縄の代表的な揚げ菓子「サーターアンダギー」は、「砂糖天ぷら」と呼ばれることもあります。パッと口が開いたような形は、福を呼び込むとも言われる縁起菓子です。沖縄のスーパーには、「サーターアンダギーの素」が売られているほど、各家庭でなじみ深い郷土菓子です。

参考文献:「琉球菓子」(安次富順子著、沖縄タイムス社)

きれいに割れている方が縁起が良いとされるサーターアンダギー

材料

(約8〜10個分)
1:小麦粉165g
2:砂糖100g
3:使用するフライパンの深さ半分くらいの量のサラダ油
4:卵1個
5:ベーキングパウダー2g

この量でサーターアンダギー8〜10個分ができます

作り方

① 砂糖と卵をボウルに入れ、泡立て器で全体がなじむように混ぜます。

先に砂糖と卵を混ぜておきます。小麦粉とまとめて混ぜないよう注意!

② ①に小麦粉とベーキングパウダーをふるいにかけながら入れます。

1度に入れずに2、3回に分けて入れるのがポイント

③ ダマができないよう、満遍なく混ぜていきます。

生地が滑らかになってきます

④ 生地を手でこねながら丸め、簡単なボール型を作ります。

ピンポン玉より少し大きめに。空気を含ませるのがコツです

⑤ 160〜180℃に設定した油の中へ生地を入れます。

フライパンの真ん中位まで油を入れます。天ぷら鍋でももちろんOK

⑥ 沈んでいた生地が浮かび上がってきます。

生地が膨れて入る割れ目が大きいほど縁起が良いと言われています

⑦ 全体的にこんがりと色付いてきたら鍋から取り出します。

取り出したらキッチンペーパーや新聞紙などで油を切りましょう

⑧ あちこーこーのサーターアンダギーの完成!

外はサクサク、中はしっとり。揚げたては格別のおいしさです!

まとめ

油で揚げる際には、生地をきれいに丸めず手で絞り出すように軽くボール型を作り、油の中へ落とすと、割れ目がはじけやすくなります。口が開き、きれいな形に仕上げるには、生地の硬さや油の温度がポイントですので、計量や温度設定に気を付けましょう。また、最近では、黒糖や紅芋などサーターアンダギーの種類も豊富となっていますが、ゴマを生地に練り込んで揚げると、香ばしい風味が口いっぱいに広がりオススメです。

このレシピを教えてくれたのは

三代目でありながら、お菓子研究にも余念がない外間有里さん

外間有里さん
1991年沖縄県那覇市生まれ。沖縄郷土菓子研究家。
2014年琉球大学卒業後、2016年に事業構想大学院大学へ進学し、経営学を学ぶ。第43代那覇観光キャンペーンレディを経て、2019年外間製菓所代表に就任。現在三代目として、沖縄菓子の魅力発信に精力的に取り組んでいる。

郷土菓子の魅力を、世代を超えて伝え続ける「外間製菓所」

市場本通りにある「外間製菓所」

戦後から三代にわたって続く那覇の老舗菓子店。店頭には「ちんすこう」「松風(まちかじ)」「こんぺん」といった伝統ある郷土菓子から、「レモンケーキ」「マドレーヌ」など、沖縄の行事ごとには欠かせない手作りのお菓子がずらり。創業当時から変わらぬ味わいのお菓子と、温かい雰囲気のお店は、地元客から観光客まで幅広い世代の人々に愛され続けています。

「外間製菓所」公式サイト


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