沖縄のパイナップル|国産のほとんどが沖縄産!食べ頃や品種などを紹介

見た目はゴツゴツでもさわやかな甘酸っぱさのあるパイナップル/©OCVB

沖縄の代表的なトロピカルフルーツの一つとして愛されている「パイナップル」。その形状から松かさを意味する「パイン」と果実を意味する「アップル」を掛け合わせた「パインアップル」が正式名称です。見た目はゴツゴツしていますが、果汁が多く、さわやかな甘酸っぱさのある果実、そんなパイナップルの魅力に迫ります。

国産のパイナップルはほとんどが沖縄産!

パイナップルは温暖な気候の国や温かい地域でしか育てることができない南国のフルーツで、海外ではフィリピンやブラジル、タイ、インドネシアなどで多く栽培されています。

沖縄のパイナップル栽培の歴史は1866年にさかのぼります。石垣島沖で座礁したオランダ船から川平湾に漂着したパイナップルの苗が沖縄に伝来した最初といわれています。

糖度の高いパイナップルを作り出すには、土壌が酸性の赤土で水はけのよい土地、気温は30度~35度の高い夏の時期が必須。国産のパイナップルは、気候が最適な沖縄県産がほとんどで、沖縄本島北部と石垣島が栽培に適しています。沖縄のパイナップルの時期は、石垣島で4月下旬~7月下旬、沖縄本島(東村など)で5月中旬~8月初旬頃となっています。

美容効果や疲労回復に期待

美容効果を最大限にするパイナップルの食べ方は「生」

文部科学省の食品成分データベースによると、生のパイナップル100gあたりのカロリーは53kcalで、果物の中では平均的。パイナップルに含まれる特徴的な栄養素はビタミンC、ビタミンB1、カリウム、不溶性食物繊維、たんぱく質を分解する酵素・ブロメラインなどで、シミ予防や肌のハリを保ち、むくみや便秘の予防・改善、代謝アップなどの美容効果や疲労回復が期待でき、沖縄の暑い夏を乗り切るためには有効な果実といえます。

ただし、ブロメラインは熱に弱く、加熱するとその働きが鈍り、加熱処理をされている缶詰では効果が失われています。なので、「生で食べる」ことが栄養を効果的にとり入れるポイントです。

パイナップルはどのように実る!?

奥の木…ではなく、手前に生えてるのがパイナップルです/©OCVB

パイナップル畑というと、どういうイメージを持つでしょうか。ヤシの実のように木に成っている姿をイメージする人もいるかと思いますが、実際は地面から生えるような感じで畑一面にパイナップルが植えられています。

意外と知らない人が多いパイナップルの実り方/©OCVB

草丈は50~80cmほどに生長、細長い葉っぱを放射状に茂らせ、茎の先端に夏になると紫色の花を咲かせます。その後、花が枯れると下の部分が膨らんで、茎の先端にぽっこりとパイナップルの実が付きます。日光が良く当たる場所を好み、日光が不足すると果実が小さくなることもあるので、日光はパイナップルにとって貴重な“栄養源”といえます。

桃の香りや高級パインまで…沖縄で栽培されている品種をチェック

世界では食用だけでも200を超える品種があるといわれているパイナップル。沖縄で主に栽培されている品種をいくつか紹介します。

スムースカイエン(露地パイン)

沖縄で広く栽培されている品種。甘さ・酸味・水分量のバランスが取れています。

スムースカイエン/©︎NagoPineapplePark

ポコットパイン(スナックパイン)

手でもぎって食べられるため、「スナックパイン」の愛称でも親しまれています。もぎ取る際の「ポコッ」という音をイメージしてこの名が付けられました。

ポコットパイン/©︎NagoPineapplePark

ピーチパイン

果肉が白っぽいことから「ミルクパイン」とも呼ばれています。
見た目は普通のパイナップルとあまり変わりませんが、カットするとほんのり桃の香りが漂います。

ピーチパイン/©︎NagoPineapplePark

ゴールドバレル

収穫まで3年を要し、国内生産量1%という貴重な高級パイン。
実の色が黄金色(ゴールド)、形が円筒形で樽(バレル)に似ていることからこう名付けられました。通常のパインに比べて重量が1.4kg〜2.8kgと約2倍の大きさになります。

ゴールドバレル/©︎NagoPineapplePark

ジュワリーパイン

ぜいたくな果肉の厚さと、ジュワ~ッと広がる濃厚な甘さのパイナップル。豊富な果汁量と宝石(ジュエリー)のような果肉のイメージから命名されました。

追熟しないので買った時が食べ頃

追熟はしないので買ったら早めに食べることをおすすめします/©OCVB

おいしいパイナップルの見分け方として、まず注意すべきは「重さ」。持つとずっしりするもの、下部がぼってりしているものを選びます。もう一つは「見た目」。全体に丸みがあり、ツヤがあるもの、葉の緑が強いものが良いとされています。

ピーチパインなど一部追熟する品種はありますが、基本的にパイナップルは追熟しないため、販売されている状態が一番の食べ頃。購入したらなるべく早めに食べることをおすすめします。保存する場合は、高温・直射日光は避け、冷暗所か冷蔵庫の野菜室で保存。カットしたパイナップルは冷蔵庫で保存し、2~3日で食べきるのが基本です。

パイナップルを学んで、見て、食べて、飲んで…パイナップル尽くしのテーマパーク

自動運転のパイナップル号に乗って園内を鑑賞できる/©︎2018NagoPineapplePark

沖縄には、パイナップルの魅力が詰まったテーマパークがあります。

名護市にある「ナゴパイナップルパーク」はパイナップルをはじめ、南国のフルーツや鮮やかな植物がいっぱいのテーマパーク。自動運転のパイナップル号に乗って、パイナップル畑や熱帯植物を鑑賞できます。

また、パイナップルについてのレクチャーがあり、沖縄のパイナップルの歴史を学ぶこともできます。館内では、パイナップルの試食や試飲が楽しめ、パイナップルを使ったスイーツやワイン、化粧品などの土産品も販売され、パイナップル尽くしのテーマパークとなっています。

「ナゴパイナップルパーク」
住所:沖縄県名護市為又1195
※沖縄県の緊急事態宣言発令中は、新型コロナウイルス感染症対策のため試食・試飲・アルコールのご提供を中止させていただいております。最新情報は公式ホームページ等でご確認ください

参考サイト:JAおきなわ株式会社名護パイン園(ナゴパイナップルパーク)旬の食材百貨

パイナップルの味わいを楽しめる、オリオンビール商品をご紹介!

WATTA パイナップルサワー

割材と混ぜるだけで、ご家庭で手軽においしいお酒を楽しめる「WATTAサワー」。沖縄県産パイナップル由来エキスを使用したこちらの商品は、心地よい甘味と豊かな風味を感じられる味わいが特長です。

DOSEE パイナップル

オリオンのハードセルツァー「DOSEE(ドゥーシー)」の季節限定フレーバーとして、パイナップルが加わりました。パイナップルのトロピカルな香りと、沖縄県産月桃由来エキスによるドライな後味で、夏にぴったりな爽快な飲み心地です。

「DOSEE(ドゥーシー) パイナップル」
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