稲作のイメージがない人も多いかも知れませんが、実は沖縄でも稲作が行なわれています。温暖な気候を生かし二期作が行なわれるため、日本で一番早い新米が味わえるのも特徴的。今回は、沖縄のお米について紹介します。
沖縄のお米の特徴
南国リゾート沖縄に稲作のイメージはあまりないかもしれませんが、沖縄の米栽培の歴史は古く、8~10世紀には水稲栽培が行なわれていたといわれています。
現代の沖縄で米栽培が行なわれているのは、本島だと名護市や金武町(きんちょう)、恩納村(おんなそん)など。伊平屋村や伊是名村、石垣市、竹富町、与那国町と、離島でも米栽培が行なわれています。
沖縄のお米は品種によって粒の大きさが異なりますが、総じてふっくらしたお米が栽培されています。県内のスーパーマーケットはもちろん、お土産店などで購入できることもあるので、気になる人はチェックしてみてくださいね。
沖縄の米栽培は二期作で行なわれる!
沖縄の米栽培で最も特徴的なのは、二期作が行なわれていることでしょう。沖縄は本土と比べて1年中気温が温暖。平均気温は22~23℃ほどで、冬でも15℃を下回ることはあまりありません。そのため沖縄では、温暖な気候を生かして米の二期作を行なっています。
沖縄で二期作を行なう場合、2~3月に田植えをして、5~7月に1回目の稲刈りを行ないます。その後、8月に田植えをし、10~11月に2回目の稲刈りを行ないます。JAなどで6月に販売が開始されるお米は、「日本一早い新米」として県外にも出荷されています。
沖縄のお米の主な品種
沖縄で栽培されるお米の品種で有名なのは、「ひとめぼれ」と「ちゅらひかり」です。沖縄で栽培される「ひとめぼれ」は、6月に出荷が開始される「日本で一番早く新米が販売されるお米」でもあります。粒にツヤがあり、硬さは少し柔らかめ。粒自体が小さくポロッとしていますが、甘味を感じるお米です。
「ちゅらひかり」は味の良い「ひとめぼれ」と、病気に強い「奥羽338号」という品種を交配させたお米です。粒がしっかりしていてツヤがあり、柔らかさと硬さのバランスが良いといわれています。炊き上がりの香りが強く味わいもしっかりしているため、沖縄料理との相性も抜群です。
沖縄の米料理の代表格・ジューシーとは?
沖縄の米料理といえば、ジューシーがよく知られています。ジューシーには「クファジューシー」と「ボロボロジューシー(ヤファラジューシー)」があります。
クファジューシーは硬いジューシーという意味で、沖縄風の炊き込みご飯のことを指します。一方、ボロボロジューシーは、本土でいうところの雑炊を指します。
もともとは行事ごとのある日に食べる料理でしたが、現代ではどちらも家庭料理として親しまれています。
【レシピをチェック!】
よもぎがふわっと香る!「フーチバーのヤファラジューシー」、豚だしが決め手!沖縄風炊き込みご飯「クファジューシー」
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沖縄県産米で作る泡盛
泡盛は通常タイ米から作られますが、沖縄県産の米を使って作る泡盛があること、ご存じでしたか? ここでは島米泡盛を紹介します。
しまぐみ/伊平屋酒造所
伊平屋島のブランド米である「てるしの米」を使って作られる泡盛です。ほんのりと甘く飲みやすい泡盛でもあります。
与那国米仕込み 3年古酒30度/崎元酒造所
「与那国米仕込み 3年古酒30度」は与那国島で1年に一度だけ収穫されるお米「与那国島米ひとめぼれ」を使って作られる泡盛です。米の甘さが感じられる、マイルドな味わいの泡盛です。
今回は、沖縄のお米について紹介しました。沖縄では日本で一番早い新米が味わえるだけでなく、島のお米を作った泡盛なども楽しめます。島米の泡盛は本数や販売期間が限定されていますので、タイミングが合えばぜひ注目してみてくださいね。
参考サイト:JAおきなわ、おいしいお米.com、マイナビ農業、お米ふぁん
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