沖縄県出身の友人や知人、旅行先で知り合った人の名字を見て「沖縄に多い名字だな」「初めて聞く名字かも」「変わった名字で、何て読むんだろう?」などと思った人は多いのではないでしょうか。今回は、沖縄生まれ沖縄育ちのオリオンストーリー編集部スタッフが、沖縄県内でよく耳にする名字や珍しい名字、初見では読めない難読名字などを紹介します。
※名字の読み方については、沖縄県内で主流とされる読みを記載しています
【よく耳にする名字①】比嘉(ひが)さんはランキング1位
沖縄県内のどこの地域でもよく聞く名字のダントツは比嘉さん。沖縄の名字ランキングで1番多い名字ともいわれており、その数50,000人にも上るのだとか。沖縄県出身の女優・比嘉愛未(ひが・まなみ)さんもその1人ですよね。
【よく耳にする名字②】金城(きんじょう)さん
比嘉さんと同じく多いのが金城さん。沖縄・那覇市の地域名にも「金城」という地名があり、その際の読み方は「かなぐすく」となります。地名と名字で読み方が変わるのも何だか不思議な感じですね。
また、定かではないですが、沖縄県内には金城さんがオーナーの「ゴールドキャッスル」という建物があるとかないとか。金=ゴールド、城=キャッスルという組み合わせです。面白いですよね。来沖の際は、ぜひ探してみてください!
【よく耳にする名字③】大城(おおしろ)さん
同僚や同級生、友人など周囲に必ずいるといっても過言ではない名字が大城さん。事実、オリオンストーリー編集部員である私の同級生や同僚にも大城さんがいるんです(笑)。ちなみにスポーツ界では、オリックス・バファローズ所属の大城滉二(おおしろ・こうじ)選手や、読売ジャイアンツの大城卓三(おおしろ・たくみ)選手も沖縄県出身の大城さん。沖縄県出身の編集部員にとって、身近に感じることができ、うれしい限りです♪
【よく耳にする名字④】新垣(あらかき、あらがき、しんがき)さん
こちらはもう言わずもがなで有名な名字ですね。ガッキーの愛称で親しまれている女優の新垣結衣さんも沖縄県出身の一人。「新垣」は沖縄県内でも読み方がいくつかあるため、“あらかき”さんに“あらがき”さんと呼ぶと正されることもあるのでご注意を(笑)。
他にも、読み方が複数ある名字として(沖縄県内で)よく知られているのが、新城(あらしろ、しんじょう、あらぐすく)さんや玉城(たまき、たましろ)さんです。
【よく耳にする名字⑤】島袋(しまぶくろ、しまぶく)さん
島袋さんも沖縄県内では名の知れた名字。沖縄・石垣島出身のアーティスト・BEGINの島袋優(しまぶくろ・まさる)さんが有名ではないでしょうか。BEGINメンバー全員が沖縄では多い名字になっています。ボーカルの比嘉栄昇(ひが・えいしょう)さんをはじめ、ピアノ&ボーカルの上地等(うえち・ひとし)さん、そしてギター&ボーカルの島袋優さんです。ちなみに「上地」という名字は、「かみじ」と読む方もいます。
【ここで小話】沖縄の名字にまつわるこんな話・・・
嘘か誠か…このような話があります。ある警察官が1台の車を止めて職務質問をした時の話です。
警察官:運転手の名前は何ていうの?
運転手:運天(うんてん)です。
警察官:(運転手ってのは)知ってるよ! だから名前は何ていうの?
運転手:運天ですって。
警察官:あーもういいさー。じゃあ、助手席に乗っている女性の名前は?
助手席:恩納(おんな)です。
警察官:女性ということは分かってるから! 名前教えなさい。
助手席:ですから、恩納です。
警察官:話にならんさー。じゃあ、後部座席に乗っている友だちの名前は?
後部座席:仲間(なかま)です。
警察官:いい加減にしなさいよ。仲間なのは見て分かるさ。名前を名乗りなさい。
後部座席:仲間です!
沖縄には、運天、恩納、仲間という名字があり、一般的によく知られています。その名字がうまくハマってしまった、警察官と3人の友人たちのやり取りでした。事実か作り話かは分かりませんが、本当にあり得そうです(笑)。
【初見では読めないかも? 難読名字①】喜屋武(きゃん)さん
「屋」を小さい「ゃ」と読み、「武」を「ん」と発音する、何とも不思議な名字です。「喜屋武」という名字は、「比嘉」などと比べメジャーな名字ではありませんが、沖縄県内ではよく聞きます(沖縄県出身者はきっと100%読めるはず?)。これが読めた人は、沖縄“ツウ”間違いなし!
【初見では読めないかも? 難読名字②】護得久(ごえく)さん
読めそうで読めない? 名字の一つが「護得久」という姓。沖縄県内でもその数は少なく、バッタリと護得久さんに会うことはあまり無いかもしれません。ただ、沖縄の民謡歌手でローカルCMや番組にも出演する護得久栄昇(ごえく・えいしょう)さんは、県内ではとても有名なため、そのかいあってか(!?)こちらの名字も有名です。
【初見では読めないかも? 難読名字③】仲村渠(なかんだかり)さん
ここまで来ると、ふと「沖縄って漢字3文字の名字多いのでは?」と思いませんか? そうなんです、沖縄では漢字3文字の名字は当たり前。「仲村渠」という姓もその一つですが、なかなか読めないですよね。
日常で「渠(みぞ・かしら・キョ などと読みます)」という字を見掛けること自体、あまり無いと思います。実際、筆者もこの字以外で使ったことはありません。仲村渠さんという名字が多い地域もあるようですが、県全域ではあまり多い名字ではありませんので、旅先で出会えたらラッキーかも?
沖縄で聞いたことのある独特な名字編はいかがだったでしょうか。「聞いたことはあるけど漢字は知らなかった」「ふむふむ、こう読むのか」と、ちょっとしたオキナワン情報が増えたのではないでしょうか。今回紹介したもの以外にも「沖縄といえば!」の名字はまだまだたくさんあります。次回もまた「目からウロコの?」名字を紹介しますのでお楽しみに。
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