沖縄の魅力の一つが空。
満天の星空、天の川、大きな夕日、マジックアワーなど、ふとした時に、都会では見られない空の表情に出合えるのは、自然豊かな沖縄ならでは。今回は太陽や星など天体にまつわる「うちなーぐち(沖縄の言葉)」を紹介します。
星がきれいな沖縄ならではのうちなーぐち
沖縄は四方を海に囲まれ本土に比べてビル群や街灯が少ないことから、星空が美しいといわれています。特に八重山諸島は、強いジェット気流の影響を受けにくく、星の瞬きも少ないので天体観測に最適。星がきれいに見える沖縄には、星にまつわる「うちなーぐち」も盛りだくさん。さっそく紹介します。
ティンガーラ
天の川や銀河のこと。「天の河原」の呼び方が変化し、「ティンガーラ」になったといわれています。沖縄では1年を通して観測できますが、街灯の少ない離島や山間部などでは夜空を横切る光の帯が美しく見えます。
ナナチブシ
北斗七星のこと。「七つ星(ななつぼし)」の呼び方が変化したといわれていますが、沖縄では柄杓(ひしゃく)を「ニーブ」と呼ぶことがあり、「ニーブグヮーブシ(にーぶ小星)」と呼ぶ場合もあるようです。
ハイムルブシ
八重山地方の言葉で、南十字星や南に群れている星のこと。「ハイ、パイ=南」「ムル=全部」を意味します。日本で唯一、南十字星を見ることができる(12~翌年6月頃)八重山地方ならではの言葉で、小浜島にあるリゾートホテルがこのネーミングで知られています。
ニヌファブシ
沖縄で北極星を指す言葉で、十二支の子(ね)の方角が北にあることから「子ぬ方星(子の方角の星)」と呼ばれるようになったといわれています。
沖縄を代表する民謡の一つ「てぃんさぐぬ花」では、「ゆるはらすふにや にぬふぁぶしみあてぃ(夜、海を走る船は北極星を目印にする)」と唄われ、時計や灯がない時代から人々が目印として仰ぎ見ていた「ニヌファブシ」を、沖縄の人々は数々の唄や民話によって今なお語り継いでいます。
ミチブシ
「三つ星」の呼び方が変化したこのうちなーぐちは、オリオンビールの由来にもなっている「オリオン座」のこと。秋~冬になると全国的にも南の空に「ミチブシ」が輝き始めますので、星空を眺めながら、オリオンビールで一杯…というのもオツです。
沖縄を象徴する「太陽」にまつわるうちなーぐち
1年を通して「太陽」が燦燦(さんさん)と降り注ぎ、たっぷりとその恵みを受けている沖縄には「太陽」にまつわるうちなーぐちも豊富です。
ティダ、ティーダ 、ティーラ
「太陽」を指す言葉で、「天道」が変化したといわれています。沖縄本島中南部の浦添市は、現在も「てだこの都市(まち)」として知られていますが、これは、かつて浦添が琉球王府だった際の王・英祖の父親が太陽だったという伝説から「太陽の子」に由来しているといわれています。
ほかにも、「ティーダカンカン、ティダカンカン=太陽燦燦、カンカン照り」「ティーダアミ、ティダアミ=天気雨」「ティーラブイ、ティーダンブイ=日向ぼっこ」など、「太陽」が基になったうちなーぐちがたくさんあります。
アガイティーラ、アガイティーダ
朝日や日の出、太陽が昇る様子を指す言葉です。初めて沖縄を訪れた人は、日の出が遅いことに驚いたのではないでしょうか?
沖縄は東京に比べると冬場は30分ほど、夏場は約1~2時間ほど、日の出が遅くなります。冬の朝ともなると、沖縄は7:00頃にやっと明るくなって来るので、沖縄旅行の際は寝坊しないようにお気を付けください…!
サガイティーラ、イリフィ
沈む太陽、夕日のうちなーぐちで、「サガイティーラ」は「下がる太陽」、「イリフィ」は「入り日」のことです。南北に長い沖縄本島は、夕日スポットが多く、あちこちで美しい「サガイティーラ」を楽しむことができます。海面に夕日が映りオレンジ色の道ができる瞬間の光景は感動ものです。
アコークロー
アコークロー(明るい暗い)の意味で、夕暮れ時やたそがれ時などに空がだんだんと暗くなっていく様子を指す言葉です。沖縄はサンセットも美しいですが、日が沈んだ後に、周辺が「アコークロ―」になっていく時間帯は幻想的な雰囲気が味わえます。
沖縄に昔から伝わる木の精霊・キジムナーは、「アコークロ―」に出没するともいわれていますので、沖縄旅行の際はぜひ、「サガイティーラ」と「アコークロー」をセットで楽しんでください。
参考サイト:沖縄観光情報WEBサイト おきなわ物語、沖縄方言辞典
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