世界に誇る島の宝物 美しい沖縄のサンゴについて知ろう!

シュノーケリングなどでサンゴ礁の海を体感しませんか/©OCVB

沖縄の美しい海の中には、世界一多くの種類のサンゴが形成するサンゴ礁が広がり、島々を守ってくれています。この記事では、沖縄のサンゴの特徴から、観賞におすすめのスポットなど、沖縄のサンゴについて紹介していきます。

美しい海に浮かぶ沖縄の島々とサンゴ礁は共存している

サンゴ礁は魚たちの大切なすみか/©OCVB

沖縄の海には、世界の海に生息するサンゴの半数以上が生息しているといわれています。国内で見られる400種類のサンゴの中の380種以上が沖縄で確認されていて、これは一つの場所で見られる世界最多の種類数。それだけ多様なサンゴが沖縄に生息しているのです。

そんな沖縄のサンゴの発達に影響を与えているのが、琉球列島のそばに流れている黒潮です。黒潮は、沖縄の西側の海域で南シナ海の沿岸水と混ざり合うことで、栄養分を得た海流へと成長。そこではプランクトンが繁殖し、魚介類の豊富な漁場を生み出すだけでなく、世界一種類豊富なサンゴも育んでくれるのです。

一方で、沖縄のサンゴ礁は、ほとんどが島の周りにできる「裾礁(きょしょう)」という種類のもの。島々を囲むように広がるサンゴ礁は、多くの生き物のすみかになっているだけではなく、島々を守る役目も果たしています。沖縄の島々とサンゴ礁は、お互いに良い影響を与え合って共存しているのです。

沖縄の美しいサンゴ礁が見られるおすすめの場所

ここでは、沖縄で美しいサンゴ礁が見られる場所を厳選して紹介します。ビーチで見られる場所もあるので、シュノーケリングなどでサンゴ観賞を楽しみましょう!

古座間味ビーチ/座間味島

浜辺からでも海の中のサンゴ礁を眺めることができます/©OCVB

慶良間(けらま)諸島の海は、沖縄の中でも特に美しいサンゴ礁が広がるエリア。透明度が高い海の中で生息する色とりどりのサンゴは、海水浴やシュノーケリングで見ることができます。座間味島の古座間味ビーチは、波打ち際のすぐ近くにサンゴ礁が広がっていて、本当に美しい風景です。ただし、刻々と潮の流れが変化する海遊びは危険が伴うもの。シュノーケリングで海の中を覗きたいという人は、ツアーに参加することをおすすめします。

●古座間味ビーチ(ふるざまみびーち)
住所:座間味村座間味
アクセス:那覇泊港(とまりん)から高速船で約50分。港からビーチまでは村営バスを利用

ナガンヌ島/慶良間諸島

慶良間諸島の海に広がる迫力のサンゴ礁/©OCVB

ナガンヌ島は、慶良間諸島にある無人島。周囲3kmの細長い島で、隆起サンゴ礁の島でもあります。周辺の海は透明度が高く、世界中のダイバーが憧れるダイビングスポットとしても知られていて、美しいサンゴ礁が広がる海の中には、サンゴと色とりどりの熱帯魚が共存しています。さらに、この島の浜辺はコーラルサンドといわれるサンゴのかけらなどからできた白い浜となっていて、こちらも美しいので必見です。

ナガンヌ島へは専用クルーザーでアクセスします。そのため、訪れるにはツアーに参加する必要があります。

●ナガンヌ島
ナガンヌ島公式サイト

川平湾/石垣島

サンゴの島石垣島を代表する景勝地/©OCVB

石垣島の海には約300種のサンゴが生息しているといわれていて、島の規模から考えると世界一のサンゴの宝庫といっても過言ではありません。

そんな石垣島随一の観光スポット川平湾では、美しいサンゴ礁を観賞することができます。ミシュランの「グリーン・ガイド・ジャポン」で三ツ星に輝いた景勝地では、サンゴ保護のため海水浴などはできません。サンゴ礁が広がる海を眺めるなら川平公園の展望台からがおすすめ。さらに、海の中を覗きたいという方は、グラスボートツアーに参加しましょう。

●川平湾(かびらわん)
住所:石垣市川平
アクセス:ユーグレナ石垣港離島ターミナルから車で約30分

白保海岸/石垣島

学術的にも貴重な青サンゴの群落が見られる

白保の海には貴重な青サンゴの群落が広がっていて、その規模は北半球一ともいわれています。

こちらもサンゴの保護のため海水浴は禁止されています。海の中のサンゴを見たいという人は、地元ショップが開催するシュノーケリングツアーや、グラスボートツアーに参加する必要があります。

●白保海岸(しらほかいがん)
住所:石垣市白保
アクセス:南ぬ島石垣空港から車で約6分

八重千瀬(やびじ)/宮古島

一年に一度だけ浮かび上がるサンゴ礁の島/写真提供:宮古島観光協会

八重千瀬は1年に数回だけ現れるサンゴ礁の島。旧暦3月の大潮の日に池間島北東の海面に現れます。その大きさは宮古島の1/10ほどに匹敵するといわれ、日本一大きなサンゴ礁でもあります。池間島から船で20分ほどでアクセスできますので、地元のマリンショップのツアーに参加して観賞してください。

●八重千瀬(やびじ)
宮古島観光協会公式サイト

番外編)竹富島の集落

神様からいただく白砂をまいた竹富島の道

竹富島の集落の道にはサンゴが砕かれてできる白砂がまかれていて、こちらも美しい景観です。ちなみに、この白砂、島の東部にあるナーラサ浜とアイヤル浜の間にあるキトッチ浜で、神様にお願いしていただいてくるのだそうです。

沖縄のサンゴを守るためにできること

沖縄県ではサンゴ礁保全のため、サンゴの採集を禁止する規則や、赤土の海への流入を防ぐための条例を制定したり、オニヒトデ駆除を行ったりと、さまざまな取り組みを行っています。沖縄の美しいサンゴ礁を守るために、私たちができることを知っておきましょう。

造礁サンゴ類の採捕は沖縄県漁業調整規則で禁止されています。そのため、海中に自生しているサンゴはもちろん、折れて海域に落ちているサンゴも採捕することが禁止されています。サンゴの死骸(骨格)も採捕が禁止されていますので、浜辺に落ちている白化したサンゴを持ち帰らないようにしましょう。

さらに天然サンゴは購入することができません。人工物の基盤やタグがついている養殖サンゴであることをしっかり確認しましょう。

その他、規則が定められていますので詳しくは下記ウェブサイトで確認しましょう。
沖縄県:造礁サンゴ類の採捕等は禁止されています。

参考サイト:おきなわ物語WWF JAPAN竹富島交通

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