本土とはここが違う!沖縄の気候について知ろう

島国でもある沖縄の天気は変わりやすいので注意

6月1日は「気象記念日」ということをご存じでしたか? 1875年のこの日に、日本初の気象台である東京気象台が設置され、天候や地震の観測が開始されたことを記念して制定されました。今回は気象記念日にちなんで、沖縄独自の気象や天候について解説します。

沖縄本島の気候は…

海開きは3月から順次始まり10月くらいまでは泳げるほど暖かいです

沖縄は本土と違う独自の気候を有します。さらに、沖縄県には大小多くの離島があり、その気候にも少しずつ違いがあります。ここでは、代表して沖縄本島の気候について解説していきます。

まずは沖縄の地理を知っておこう

沖縄本島は北緯約26度、東経約127度に位置します。最南端から最北端まで約100kmの南北に細長い島で、南部は平地が多く北部は山がち。そのため気候にも多少違いがあります。さらに、沖縄県には大小の離島が多数点在していますが、こちらも気候の違いがあります。

沖縄本島の気候の特徴

沖縄本島の1年の平均気温は、南部に属する那覇で23℃前後。東京と比べると1年の平均で7℃前後高く、冬ともなると10℃ほど高いこともあり、本土よりかなり暖かいです。さらに、湿度も本土よりかなり高く、梅雨の時期ともなるとなんと80%にも達します。沖縄は高温多湿な南国ということがよく分かりますね。

沖縄独自の季節とはどんなもの?

緑が息吹く「うりずん」は旅行にもおすすめの季節

うりずん

沖縄には本土の四季とは異なった、沖縄独自の季節感があります。まず本土の春に近いのが「うりずん」。旧暦2~3月の春分から梅雨入りくらいまでの時期を指す言葉で、若葉が一斉に芽吹き大地を潤していく様を表しています。

【関連記事】沖縄の季節を表す言葉「うりずん」とはいつのこと?

沖縄の梅雨のシーズン

梅雨入りは本土より早く、ゴールデンウィークの頃から雨の日が増え出して梅雨に入っていきます。沖縄では旧暦の5月4日(5月下旬~6月頃)に開催される伝統行事、糸満ハーレーの頃になると梅雨が明けるといわれています。

カーチベー

梅雨明け直後に南から南西に吹く強い風を「カーチベー」と呼びます。このカーチベーが吹くと、いよいよ沖縄に夏が到来します。梅雨明けの6月下旬から9月頃までは暑い夏日が続きます。1年の中では7月が特に気温が高く、9月は台風の季節。その後、徐々に暑さはやわらいでいきますが、10月頃まで海やプールで泳ぐことができます。

トゥンジー

トゥンジーとは冬至のこと。沖縄では冬至の日に家族の健康と子孫繁栄を願って「トゥンジージューシー」を食べます。ジューシーとは沖縄風の炊き込みご飯のことで、冬至の日に食べるジューシーなので、トゥンジージューシーと呼びます。トゥンジージューシーは、沖縄に冬の訪れを教えてくれる行事ともいえます。

【レシピ】沖縄で冬至の日に食べるジューシー

沖縄だけの気象・天候の豆知識

台風の強い風にさらされたヤシの木。場合によっては車が飛ばされることも

ここでは、知っているようで知らなかった、沖縄の季節や天候の豆知識をいくつかご紹介いたします。

沖縄に台風が「上陸」しないのはなぜ?

気象庁の定義では、台風の中心が北海道や本州、四国、九州の海岸に達した場合を「上陸」、島や半島を横切り短時間で海上に出ることを「通過」ということになっています。そのため、沖縄・奄美地方には、台風が「上陸する」という表現を使いません。

沖縄の夏は意外と過ごしやすいって本当?

南国沖縄の夏は本土と比べて涼しいといわれます。沖縄気象台の見解としては「沖縄は海に囲まれた島で、海風の影響で熱い空気が停滞しない。一方で本土には盆地などがあるので、熱気がたまりやすい」ということだそうです。

さらに、沖縄には本土のような高い山がありません。そのため、乾いた高温の下降気流が流れ込むフェーン現象がほぼ起こらないというのも理由の一つ。また、東京や大阪のように高いビルが立ち並んでいないので、ヒートアイランド現象が控えめというのも要素の一つといえそうです。

とはいえ、やはり南国の夏は暑い! さらに湿度が高いので、体感温度も高めでムシムシしているのも沖縄の夏の特徴です。

沖縄を急襲する「カタブイ」とは?

「片降い(カタブイ)」とは、その名の通り、片側だけ雨が降ること。本土でいう「狐の嫁入り」のようなもので、沖縄特有の気象現象です。短時間ですが雨がかなり強く降るので、東南アジアでよく見られるスコールに近いかもしれません。

沖縄ではよく、自分のいる場所は晴れているのに、すぐ向こう側は大雨という不思議な光景に出くわします。カタブイは予測がつかないものですが、雲の下に黒い柱のようなものが見えたら要注意。すぐに大雨が降ってきますよ!

大雨なのに、奥では青空が広がっているという現象が沖縄ではよく見られます

気象・天候にまつわる沖縄方言一覧

ここでは、気象や天候にまつわる用語の沖縄方言を一覧でご紹介します。

風向きはそれぞれ、東風(クシカジ)西風(イリカジ)南風(フェーカジ)/北風(ニシカジ)

節気の表現としては、大寒(ウービーサ)/夏至(カーチー)/冬至(トゥンジー)/春分(ハルヌヒカン)初夏(ワカナチ)/梅雨(スーマンボースー)などがあります。

カタブイなど、沖縄らしい気候に遭遇する場合もあるので、沖縄旅行を楽しむ際は、事前準備をしっかりして楽しんでくださいね。

参考サイト:沖縄気象台沖縄方言辞典

オリオンビール公式通販で、ご自宅でも沖縄気分をお楽しみください。

ご家庭でも沖縄気分を味わいませんか? オリオンビール公式通販なら、沖縄県外では手に入りにくいオリオンビール商品やオリジナルグッズ、沖縄県産品を取り扱っています。8,000円以上の購入で全国どこでも送料無料。

友だち限定のお得な情報も届く♪オリオンビールLINE公式アカウントを友だち追加しよう。
友だち追加