沖縄本島の北部は“やんばる(山原)”と呼ばれ、豊かな自然が広がるエリアです。名護市はその入口に当たります。
ドライブされる方には、沖縄自動車道の終点・許田インターチェンジあたりから始まるエリア、というと分かりやすいでしょうか。
沖縄本島の東西に広がり、県内で言うと、竹富町、石垣市に次いで広大な面積で、沖縄本島では最大の面積を誇ります。
市内には、透明度の高い海や、幸地川などの川、滝、名護城趾一帯に広がる名護中央公園、大小の島々が静かな海に連なる「羽地内海」など、ひと口に“自然”といっても、さまざまな顔を持つのが特徴です。
東西それぞれに広がるビーチ
まずは、沖縄らしくビーチからいきましょう。名護市中心市街地近くには、市民ビーチ「21世紀の森ビーチ」が広がります。砂浜が2カ所もある広大な人工ビーチで、太陽の輝きに合わせて海の色が多彩な変化を見せてくれます。海水浴に便利な施設のほか、バーベキューも楽しむことができます。
そして、許田インターチェンジから車で5分ほど南に行ったところには「幸喜(こうき)ビーチ」があります。こちらも海水浴と共にバーベキューも可能です。
一方、東海岸側は、体験・交流拠点&直売所「わんさか大浦パーク」のある大浦湾が有名です。シーカヤック体験のほか、マングローブ遊歩道ツアーやグラスボートなどのアクティビティーが充実しています。
本島と橋でつながる屋我地島(やがじしま)には「屋我地ビーチ」が広がります。干潮時にだけ現れる神秘の橋「ピュアロード」は縁結びスポットとして有名で、海水浴、バーベキューのほか、キャンプ、シーカヤックレンタルもできます。
名護で体験できるさまざまな自然
海以外の自然も名護市の特徴で、雄大な一枚岩を背景に流れ落ちる滝の高さは約28mの「轟の滝」、真喜屋(まきや)にある「フンガー滝(普久川滝)」、そして、名護城跡のある「名護城跡公園」、中心地の海沿いに広がる「21世紀の森公園」、そして、瀬戸内海のような島の風景が広がる「羽地内海」、沖縄本島唯一の海中展望塔とクジラ型のグラス底ボートから沖縄海岸国定公園に指定されている「ブセナ海中公園」、キャンプ場も併設する「沖縄県 県民の森」など、さまざまな自然が楽しめるのもうれしいですね。
イベントも盛りだくさん!
そして、今年は新型コロナウイルス感染症の影響で中止が相次いでいますが、イベントが多いのも見どころです。自転車でやんばるの自然の中を走る「ツール・ド・おきなわ」、青年会から子供たちまでさまざまな演舞が楽しめる「名護市青年エイサー祭り」、8月には「名護市長杯争奪全島ハーリー大会」、毎年1月には「名護さくらまつり」が行われます。
おみやげの参考にしたい名護市の特産品
特産品としては、タンカン、ゴーヤー、かぼちゃ、アレカヤシ(切り葉)、シークヮーサー、ドラセナ類(切り葉)、ウコン、小ぎくが拠点産地の認定を受けています。特にシークヮーサーは勝山エリアのものが有名! 勝山シークヮーサーとしてブランド化され、ジュースなど商品化もされていますので、おみやげとしてもチェックしてみてください。
オリオンハッピーパークもお忘れなく!
そしてもちろん、オリオンビールの工場があるのも名護市! オリオンビールの製造工程の見学と出来立てのオリオンビールが楽しめる「オリオンハッピーパーク」も人気観光スポットです。見学にはご予約が必要ですのでご注意ください。
沖縄の手付かずの自然が残るやんばるエリアの入口にあたる名護市で、手軽にネイチャートリップを楽しんでみませんか。