沖縄旅行の際、居酒屋などで「カリー!」という掛け声を聞いたことはありますか?
沖縄では乾杯の掛け声に使用されているこの言葉にクローズアップし、その意味や由来などご紹介します。これでより一層、沖縄風に飲み会を楽しめること間違いなしです。
そもそも「カリー」の言葉の意味は?
この「カリー」という言葉、漢字では「嘉例」と書きます。「嘉」という漢字から分かるように「喜ばしいこと」「めでたいこと」「縁起がいいこと」という意味を持っています。
ちなみに、かりゆしウエアの“かりゆし”も「嘉例吉」という漢字が当てられ、こちらも「めでたい」「縁起がいい」ということを意味します。
「カリー」という言葉は、現在では、居酒屋やお酒の席でよく聞くことができると思います。音頭を取る人が「ぐすーよー、カリーさびら(皆様、乾杯しましょう!)」と掛け声を発したら、その席にいる人たちは、自分のグラスを目線の位置くらいまで掲げ、元気に「カリー!」と返します。いわゆる、沖縄式の「乾杯」です。
「カリー!」を使い始めたのはオリオンビールの役員だった!?
続いて気になるのが、では、いつぐらいからこの「カリー」が使われていたか、ということ。国立国会図書館が提供する「レファレンス協同データベース」を調べてみると、「沖縄で乾杯の際に『カリー』という発声をするが、いつ頃から使われ始めたか。」という質問が寄せられており、それに対して次のような回答が掲載されています。
2006年10月3日の琉球新報の夕刊の記事に、「提唱者の一人で20年以上『カリー』の定着に取り組んでいる比嘉良雄さん。(中略)『カリー』の乾杯を、世界のウチナーンチュ大会の開催を機に一気に普及させようと、このほど『カリー』推進協議会が発足した。(中略)(協議会の嶺井政治会長)は『南米では「カリー」が認知されているが、県内ではまだまだ。大会を機に、県内どこでも乾杯は「カリー」となるよう広めていきたい』と掲載されたそうです。ちなみに、記事内にある比嘉良雄さんはオリオンビールの副社長を務めたことがある人物。そして、「カリー」推進協議会が誕生していたというから驚きです。
また、同じく、琉球新報の2016年の3月の記事で、「(世界のウチナーンチュ大会)第1回大会はペルーの大先輩、伊芸銀勇先生が公の場で初めて『カリー』と発声し、乾杯のカリーが定着した大会だった」の記述があります。この記事から、1回目の世界のウチナーンチュ大会が行われた1990年頃から使われていたことが分かります。ここから徐々に沖縄式乾杯として定着していくことになります。今や居酒屋だけではなく、新年の沖縄県の各市町村が行う賀詞交換会など正式な場でもこの「カリー」が乾杯の挨拶になっているほどです。
「カリー!」は音楽で全国区に!?
そこから、「カリー」は音楽などにも使われ、沖縄県内だけでなく全国的に広がっていきます。2005年に結成された沖縄出身のバンド・かりゆし58は、バンド名にも「かりゆし」が使われ、2006年のシングル「アンマー」で全国区になりました。
2014年には、BEGINをはじめ、りんけんバンド、登川誠仁、前川守賢ら沖縄の著名なミュージシャンの楽曲を集めて、“乾杯”のときに聴きたい音楽をテーマにしたアルバム『カリー! ~沖縄乾杯!ソング決定盤~』などもリリースされています。
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2022年夏には「オリオン ザ・ドラフト」をベースにしたデザイン缶「オリオン ザ・ドラフト ちむどんどんカリーデザイン缶」が限定発売されています。エイサーや三線、太鼓等のイラストは沖縄のちむどんどんする瞬間を表現。ゴーヤーやシーサー等沖縄を想起させるイラストも使用しています。
沖縄の乾杯の掛け声である「カリー!」を中央に配置し、笑顔で乾杯(カリー)してほしいというメッセージを添えています。
「カリーさびら」が合言葉。沖縄流の乾杯のやり方をおさらい
「ぐすーよー、カリーさびら(皆様、乾杯しましょう!)」と言われたら、元気に「カリー(乾杯)!」で返します。これが沖縄流、オリオンビールの楽しみ方です。
この夏は、オリオンビールを片手に、沖縄式乾杯“カリー!”でも盛り上がってみませんか?
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