オリオンビールや泡盛を片手に、沖縄民謡の「唐船ドーイ」や「豊年音頭」「地翔(じーとび)どーい」を聴いて、自然と体が動き出し、ついには「カチャーシー」を踊ってしまう…ここまで来たら立派な沖縄マニア(笑)!
さて、この「カチャーシー」、沖縄好きの皆さんなら、もうご存知ですよね。
祝いの席ではカチャーシー
沖縄では、祝いの席で踊られたり、喜びを表現したり、何よりアップテンポで奏でられ、見ているだけでも楽しそうで、「明るさ」「楽しさ」など、まさに「陽」の面しか感じられない、そんな踊りです。
三線の速弾きに合わせて、ひじから先を高く上げて、しなやかに左右に大きく振るこのカチャーシー。コツは、男性は軽く手を握って、女性は手を開いて左右に揺らすと、サマになります。
もう少し、カチャーシーを調べようと「沖縄大百科事典」(沖縄タイムス社)をひもとくと、「祝いの座、あるいは昔日の毛遊(もーあし)びに登場した騒ぎうた。即興の乱舞曲をいう」とあります。
男女が集う「毛遊び」もカチャーシーが定番!?
「乱舞曲」という表現もすごいですが、注目したいのは「毛遊び」。「毛」は「野」のことで原野や広場を指しています。大体夕方頃から夜にかけて、若い男女が野原で楽しく飲み歌う、かつて沖縄で行われていた風習のことで、ここでの出会いから夫婦になったという例も珍しくないようです。
沖縄県民はカチャーシーでつらいことも乗り越える!
そして、「カチャーシー」というのは「かきまぜる」という意味を持ち、「歌や踊りに島人の喜怒哀楽を<かきまぜて>即興の歌舞に打ち興ずるところに由来する」(沖縄大百科事典)とも書かれています。
女性はしなやかに、男性は力強く、そして、足はリズムに合わせて適当に動かせばいいのです。そう、カチャーシーには、正しいも間違いもなく、自由に手を動かし、足を動かし、体を動かして、とにかく楽しむこと! それがカチャーシーです。
観光客の皆さんは、民謡居酒屋や観光施設、イベント、エイサー大会などでこのカチャーシーに触れることが多いと思います。昔から沖縄県民に愛されてきた歴史的背景に思いを馳せながら、腕を上げて、音楽に身を委ねてみてください。「楽しく」「陽気に」なること、請け合いです!
参考文献:「沖縄大百科事典」(沖縄タイムス社)
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