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本土に比べて年間を通じて気温が高い沖縄ですが、野菜、果物、魚介類、海藻、それぞれに“旬”があります。旬を迎えた食材は沖縄県内の市場やスーパーマーケットに並び、家庭の献立や飲食店のメニューに追加されます。
今回は7月に食べたい食材や、旬のものを使ったメニューを紹介します。沖縄旅行中はもちろん、食材が手に入ったらぜひご自宅でもオリオンビールと一緒に、沖縄の旬のものを味わってみてください。
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7月の旬・野菜編
沖縄料理をピリッとひきしめる「島唐辛子」
島唐辛子の旬:7~9月
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唐辛子は18世紀に薩摩藩を経由して沖縄に伝わったといわれています。沖縄でできる唐辛子は、小さくて辛さが強い「キダチトウガラシ」が主流。沖縄ではこの小ぶりの唐辛子のことを「島唐辛子」と呼んでいます。
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夏バテ防止に効果があるといわれているビタミンや、殺菌作用のあるカプサイシンを多く含む島唐辛子は、7月下旬~9月の夏の時期に何度も実を付けますので、この時期から八百屋などでも生の実が売られ始めます。旬の時期に買い込んで冷凍保存しておくのもおすすめですよ。
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島唐辛子は沖縄では料理に欠かすことのできない調味料としても愛用されています。特に、実を泡盛に漬け込んで作る「コーレーグース」は、家庭はもちろん食堂やそば店の卓上にも常備されていますので、観光で訪れた人も目にしたことがあるのではないでしょうか。
コーレーグースは沖縄そばに数滴垂らすだけで味がまろやかになり、“味変”が楽しめます。さらに、炒め物などの味を引き締めるために加えることも。さらに、ツナとマヨネーズを和えたものに数滴垂らしたり、キュウリを細切りにしてかつお節をのせ、そこにコーレーグースを垂らしたりして、ビールのお供にすることもあります。
さらに、刺身を酢で食べることがあるのですが、ここにコーレーグースをプラスする人もいます。一つあると便利なので、自作して使用してみてはいかがでしょうか。
紹介記事:「コーレーグース」沖縄そばはもちろん、こんな使い方も!家庭での作り方も紹介
泡盛は何を使ってもいいのですが、古酒(くーす)という数年熟成させた泡盛を使うとよりおいしくなります。保存期間は、沖縄では通常10日から2週間程度といわれますが、1カ月くらい置いてからの方が、味が落ち着いてきて使いやすいという声も。お好みで昆布だしを少し加えてもおいしいですよ。島唐辛子の色が抜けて変化してきたら取り出して、新たな島唐辛子を加えてくださいね。
7月の旬・果物編
今注目の美容効果の高い果実「ドラゴンフルーツ」
ドラゴンフルーツの旬:7~11月
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ドラゴンフルーツが沖縄に導入されたのは1990年代。歴史は意外と浅いのですが、現在、国産のドラゴンフルーツの9割は沖縄産となっています。
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ドラゴンフルーツはその果皮が、ドラゴンのうろこのようにみえるということからこの名称が一般的になったといわれています。実は、サボテン科に属する「ピタヤ」という多肉植物の果実で、世界では中央アメリカや東南アジア、イスラエルなどで栽培されています。
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派手な赤い色の果肉が知られていますが、果肉が白いものもあり、どちらかというと赤い方は甘みがあり、白い方は淡泊な味で、どちらも酸味はありません。さっぱりしたいときに生のまま冷やして食べるとちょうどいい甘さです!
さらに、100gあたり約50kcalと低カロリーで、ビタミン、ミネラル、食物繊維が多く含まれ、美容効果の高いフルーツとしても今、注目を集めています。シャリシャリした食感でおいしいので、ダイエット食として取り入れるのもおすすめです。
7月の旬・魚編
鮮やかな赤色が印象的な沖縄の県魚「グルクン」
グルクンの旬:4~7月
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グルクンは沖縄県の県魚に指定されている魚です。和名は「にせたかさご」といいます。海で泳いでいるときは青い色をしていますが、水揚げされるとお腹などが赤く変色するので、沖縄の鮮魚店などで見掛けるときは赤い色をしています。グルクンは初夏から夏にかけて産卵期に入り、その時期が旬でおいしいとされています。
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沖縄では揚げたり煮物にしたりして食べることが多く、旬の時期になると刺身で出す店もあります。プリプリした白身は甘みがあり美味! 沖縄かまぼこの材料としてもよく使われていますが、メジャーな食べ方は唐揚げ。はらわたとウロコを取り除き、塩を振って小麦粉をまぶしそのまま油で揚げます。頭から骨まで全てバリバリと食べられて、ビールとも相性が良いですよ!
沖縄の初夏の珍味「スク」
スクの旬:6~7月
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スクとはアイゴの稚魚のこと。沖縄では、旧暦の6月1日と7月1日の大潮に合わせてスクを水揚げします。南城市奥武島(おうじま)や伊是名島などが盛んで、スク揚げが行われたというニュースを聞くと「スクの季節が来たんだなぁ」「夏が来たなぁ」と思うことができる、季節の風物詩でもあります。
アイゴは海藻を食べるため磯臭さが強く、さらにヒレに毒を持っていることもあり生では食べられないのですが、稚魚であるスクのうちは海藻ではなくプランクトンを食べているので、磯臭さがなく生で食べることができます。この時期は生のスクが販売されているので、そのまま食べたりもしますが、一般的には塩漬けにしてしまいます。
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沖縄料理店などでは、塩漬けのスクが豆腐の上にのった「スクガラス豆腐」というメニューがありますので、気になる方は食べてみてください。塩漬けの瓶詰めは沖縄のスーパーマーケットなどでも購入できますので、お土産にもおすすめ。もちろん、お酒のアテとしてもイチオシですよ!
紹介記事:沖縄居酒屋でお馴染み。おつまみの定番「スクガラス」を楽しもう
本島北部の古宇利島産が有名な「ムラサキウニ」
ムラサキウニの旬:7~9月頃
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ムラサキウニは直径5~6㎝で、殻のとげが長いのが特徴的。身は小ぶりで白っぽく、甘みが淡泊。独特の磯の香りがあります。
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沖縄本島北部の古宇利島(こうりじま)はムラサキウニがとれることで知られています。毎年7月になると漁が解禁され、9月頃までが漁獲時期となっています。
近年は乱獲によりムラサキウニが激減していて、古宇利島では漁獲制限を設けてムラサキウニを保護しています。そのため、ムラサキウニが禁漁となる年も。旬の時期であってもとれたてを食べられることはめったにないので、機会があればぜひ食べてみてください!
参考書籍:『沖縄食材図鑑』(楽園計画)
参考サイト:お役立ち!季節の耳より情報局、香那ホールセール、旬の食材百科、とれたてねっと
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