生産量日本一&味もトップクラス!|沖縄県産「車海老」

車海老は沖縄県が養殖生産日本一!/画像提供:沖縄県車海老漁業協同組合

長いひげや腰が曲がって見える姿が長寿を象徴するとされ、加熱すると見た目が紅白になることから、縁起物として祝いの席で食べられることが多い車海老(クルマエビ)。

塩焼き、天ぷら、フライなどレシピも豊富で、巷では「姿イセエビ、味クルマエビ」ともいわれるほどエビの中でも人気のある品種ですが、実は沖縄は車海老の養殖生産が日本一であること、ご存じでしたか?

今回は、沖縄の自然に恵まれ育った車海老の魅力についてご紹介します。

日本一の生産量とおいしさの秘密は「海洋深層水」にあり

沖縄県産車海老のほとんどが県外に出荷され、高級料理店などで提供されています

現在、日本で消費されているエビ(大部分はブラックタイガー、バナメイエビなどクルマエビ科のもの)の約80%はアジアの国々から輸入しているため、国産の車海老は高級食材として取り扱われています。また、そのほとんどが養殖物で、特に九州・沖縄での生産が盛んです。

沖縄県内の至る所に車海老の養殖場があります/画像提供:沖縄県車海老漁業協同組合

中でも沖縄県は、沖縄本島(宜野座村、うるま市、八重瀬町など)、久米島、宮古島、石垣島、竹富島、与那国島など、県内各所に養殖場が点在。国内シェアは約30~40%あり、20年以上にわたって養殖車海老の生産量日本一を記録しています(2019年データ)。

沖縄独自の種苗生産を成功させました/画像提供:沖縄県車海老漁業協同組合

沖縄での車海老の養殖は、1971(昭和46)年頃から始まりました。もともと車海老は沖縄近海には生息しないため、沖縄での養殖は困難という専門家の指摘もありましたが、車海老は寒さに弱く、冬の間は海底の砂に潜り、餌を食べない性質に着目。本州では冬場の養殖は難しくても、亜熱帯気候で水温が低くならない沖縄の海は車海老にとって最適な環境のため、養殖が広がりました。

当初は、天然の車海老から採卵した種苗を県外から購入していたため、天然の車海老の減少で種苗価格が高騰したり、種苗によるウイルス汚染が起きたりと困難が続きましたが、試行錯誤の末、配合飼料の開発や沖縄独自の生産技術を確立。

久米島の海洋深層水が上質な車海老を生み出します/©OCVB

その生産技術の一つが久米島の「海洋深層水」を利用した車海老の種苗生産です。海洋深層水は、水深200m以上の深海に分布する表層とは違った海水で、「清浄性」「低温安定性」「栄養塩豊富」といった特長があります。

特に久米島のものは海底約612mから取水されるとても清浄な海水で、ミネラルも多く含んでいます。水温も1年を通して10℃前後と安定しており、そこに品質の高い母エビを産卵させ、健康な稚エビを育てる種苗生産を成功させました。

以降は、沖縄県車海老漁業協同組合がこの技術を活用し、沖縄県内の養殖業者に良質な稚エビを供給。安定した生産を行えるようになり、生産量日本一を誇るまでになりました。

ひと味もふた味も違う沖縄産車海老

旬の車海老は味も食感も格別!/画像提供:沖縄県車海老漁業協同組合

沖縄県産の養殖車海老は11~翌3月頃が旬です。車海老は餌を食べることでアミノ酸が作られ、冬場はアミノ酸のグリシン(甘味)が強くなるといわれています。冬眠しない沖縄産の車海老は活力があり、身がぷりぷり! うまみと甘味のバランスも絶妙です。

頭から尾まで殻ごと食すことができる「素焼き」がおすすめ/画像提供:沖縄県車海老漁業協同組合

調理法も、すし、天ぷら、フライなど多彩なレパートリーがありますが、沖縄県産車海老は、そのままでも充分おいしいので、難しい調理や濃い味付けはしなくてもOK。

あえて調理をするのであれば、素材の味を堪能できる「素焼き(姿焼き)」か「酒蒸し」にするとほかのエビにはない強い甘味が感じられ、おすすめです。

旬を迎える沖縄産の車海老。店頭やネットショップなどにもお目見えし始めますので、今年のクリスマスやお正月は沖縄産車海老で食卓を豪華に彩ってみてはいかがでしょうか。

取材協力:沖縄県車海老漁業協同組合

参考サイト:沖縄県車海老漁業協同組合久米島ブランド車海老久米島総合開発(株)旬の食材百科

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