オリオンビールの“冬の風物詩”と言えば、何と言っても「いちばん桜」。今回、その“冬の風物詩”が「いちばん桜PREMIUM」として、味・パッケージともにリニューアルしました。(2020年11月発売)
「いちばん桜」が誕生したのは2002年。沖縄の冬に咲くカンヒザクラ(寒緋桜)をネーミングに入れ、日本一早く開催される桜まつりにちなんで、短い冬を楽しむ商品として誕生。実は、当時のパッケージは、ビールでは国内初のラミネート缶として話題を集めました。
当初は、オリオンドラフトのデザイン缶として発売されていましたが、2005年からは「味」も限定商品として展開、「沖縄の初春を祝うにふさわしい芳醇なうまさが特長の麦芽100%生ビール」をコンセプトに、オリオンビールの冬の顔になりました。
開発にいたるまでの道のりとは
発売から19年。今回、リニューアルに至った経緯などをオリオンビール株式会社ビール商品開発部の大城敬一郎(おおしろ・けいいちろう)さんに聞きました。
今年はパッケージだけではなく、中身でも桜を味わってもらいたいという思いで、パッケージ・中身共にリニューアル・バージョンアップさせることになりました。
「ビールの原料に“桜の花びら”と県産大麦を使用したことが大きな特長です。基本のレシピ開発は3年ほど前からスタートしました。しっかりとコクを感じられるような味覚設計を行い、1年前から試行錯誤を重ねて現在の味わいに仕上げていきました」と、長い間、検討を重ねてきました。
初めてのことの連続で、大城さんたちスタッフの前には数々のハードルがあったそうです。
「今回採用した特殊麦芽の甘い香りとホップの香りのバランスを取るのが難しく、使う品種をはじめ、香りを強くするためにホップの量の適正化とホップを入れるタイミングについても見極めるのに苦労しました」と、初めての挑戦は、次々に課題が現れては潰していくことを繰り返しでした。
そんな中、重要視したのは、やはり桜の花。「今までビールに桜の花びらを入れるという発想がなかったので戸惑いましたが、桜の花びらを入れることでパッケージ・中身共に、より桜を感じることができる商品になったと思います!」と、苦労を重ねたからこその笑顔がこぼれました。
「いちばん桜PREMIUM」を楽しむポイント
3年を掛けて開発した期間限定のプレミアムなビールがいよいよ発売されました。「いちばん桜PREMIUMとしてバージョンアップして生まれ変わった今年の味を、ぜひご堪能ください。カンヒザクラをイメージしたほんのり赤い液色も楽しんで頂きたいので、今年のいちばん桜は、グラスに注いで色まで味わってほしいです。また、麦芽の甘い香りとホップの柑橘系の香りとのバランスは、例年以上に感じられると思います。見た目の色合い、味、香り全てにおいてPREMIUM感を感じられる商品に仕上げております。この時期だけの限定ビール『いちばん桜PREMIUM』と共に、一足早く沖縄の春の訪れを楽しんでいただけると幸いです」と、楽しむ際のポイントを教えてもらいました。
沖縄ではこれから冬を感じるこの季節。温かい食事と一緒に、ほんのりと赤く染まる“いちばん桜”を堪能してみませんか。