「月桃」お菓子やコスメ、オリオン商品まで、沖縄で広く親しまれるハーブ

4月13日は「月桃の日」。皆さんは、沖縄や奄美大島、台湾などの温暖な地域に群生するショウガ科の植物「月桃(げっとう)」をご存知でしょうか。

どことなく懐かしさも感じさせる爽やかな香りと緑色の大きな葉が特徴で、毎年4~6月頃には白く可憐なつぼみを付け、後に蘭に似た黄色の花を咲かせます。

月桃の開花とともに風薫る「うりずん」の季節が到来!

開花時には、周囲に清涼感あふれる香りを漂わせる「月桃」を沖縄では「サンニン」とも呼び、旧暦の3月2日にあたる日(毎年4月上旬~中旬頃)を「月桃の日」としています。この時期の沖縄は天候に恵まれ心地良い風が吹く「うりずん」の季節でもあり、「月桃」は初夏の訪れを告げる植物でもあります。

昔から沖縄の人々の暮らしに寄り添ってきた「月桃」/©OCVB

抗菌、消臭、リラックス効果も期待できる沖縄のハーブ

沖縄の野山や道端、民家の庭先などでもよく見掛ける「月桃」は、その独特の香りを虫除けとして活用したり、種には健胃や整腸効果もあるとされ、古くから薬草として人々に親しまれてきました。

月桃の葉を敷いて蒸し上げた「のまんじゅう」

さらには、防腐効果もあるとされ、気温が高く食材が傷みやすい沖縄では、餅やまんじゅう、ジューシー(炊き込みご飯)などを月桃の葉で包む習慣があります。健康・長寿祈願のため縁起物として食べられる餅菓子の「ムーチー」は、先人たちの生活の知恵を生かした代表的な食べ物の一つです。

月桃の葉で餅を包んだ沖縄の伝統菓子「ムーチー」/©OCVB
「ムーチー」の季節には沖縄の市場や直売所に「月桃」の葉が並ぶ

また、近年では「月桃」にポリフェノールが豊富なことや抗酸化作用があることも明らかにされつつあり、健康食品やコスメとしても製品化されています。特有の爽やかな香りには癒やし効果もあるとされ、アロマオイルやハーブティーなども人気。沖縄では、月桃を練り込んだソバやアイスクリームなどを味わえる店舗もありますので、ぜひ足を運んで、沖縄の伝統的なハーブともいえる「月桃」を堪能してみてください。

月桃を使ったハーブティーは安眠効果があり、おやすみ前におすすめ

オリオンビールのラインナップに月桃を使ったハードセルツァー「DOSEE」が仲間入り!

3月23日にオリオンビールからハードセルツァー「DOSEE」がリリースされました。ハードセルツァーはアメリカでビールの代替品として人気が高まっているアルコール飲料です。

「DOSEE」の3つのフレーバー

今回お目見えした「DOSEE」は、シークヮーサー、アセロラ、グレープフルーツの3つのテイストを用意。低アルコール・糖類ゼロにこだわり、さらに沖縄県産月桃由来エキスをプラスすることで、スッキリとした飲み口に仕上げています。

気軽に飲めて、沖縄らしさも楽しめる「DOSEE」は公式通販サイトの他、沖縄や首都圏のコンビニやスーパーなどでも販売中です。「月桃の日」はもちろん、食卓やリラックスタイムなど毎日のひと時に月桃が香る「DOSEE」を添えて、沖縄気分を味わってみてはいかがでしょうか。

参考文献:「沖縄植物野外活用図鑑」(新星図書出版)、「沖縄教材植物図鑑」(沖縄時事出版)、「沖縄園芸百貨」(新報出版)


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