沖縄本島から南西方向に約400kmの位置にある石垣島。石垣島を含む八重山諸島は宮古諸島と一緒に“先島”と呼ばれ、今では国内外から多くの観光客が訪れるエリアです。今年、「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」として、八重山諸島の西表島が世界自然遺産登録されるなど、これからさらに注目が集まるエリアになっています。
今回は、八重山諸島にスポットを当てて、各島をご紹介します。コロナ禍が落ち着いたら、自然いっぱいの島々を、ぜひ訪れてみてください。
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「南ぬ島石垣空港」は各地からの直行便もあり、アクセスがラクラク!
那覇空港から「南ぬ島(パイヌシマ)石垣空港」までは約1時間。また、羽田空港・成田空港・中部空港・関西空港・福岡空港からも直行便が運航しています。石垣空港から市内への繁華街へは路線バスかタクシー(約30分、3,000円前後)、レンタカーで移動が可能です。「石垣港離島ターミナル」への直行バス(約30分、片道500円)も運行しています。
市内へは空港から車で約30分の好アクセス
石垣島の最大の繁華街は、石垣市役所や石垣港離島ターミナルのある三崎町界隈です。また、徒歩圏内の隣接する大川エリアには、日本最南端のアーケード商店街「ユーグレナモール」もあります。
世界が認めた! 八重山諸島は自然の宝庫
石垣島は沖縄本島から南西方向に約400km離れた、周囲162.2kmで、八重山諸島の玄関口となる離島です。石垣島は、竹富島、小浜島、黒島、新城島(上地島、下地島)、西表島、由布島、鳩間島、波照間島、与那国島の周辺離島と共に八重山諸島に位置します。
石垣島の中心部には、標高525.5mで沖縄県内最高峰となる於茂登岳(おもとだけ)があります。石垣島の自然はこのエリアに色濃く残り、国天然記念物のカンムリワシ、アホウドリ、コウノトリのほか、県天然記念物のアカヒゲ、リュウキュウキンバト、ジュゴンなどを見ることができます。
石垣島の観光スポットおすすめ13選
川平湾(かびらわん)
川平湾は日本百景に選ばれるほど美しい観光スポット。「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で、沖縄で唯一3つ星を獲得しています。石垣島の西北に面し、黒真珠の養殖でも知られています。遊泳禁止ですが、グラスボートで海中の様子を見て楽しめます。時間によって色合いが変わる海と真っ白な砂浜が織り成す絶景は必見です!
住所:沖縄県石垣市川平911番地
野底マーペー(野底岳)
石垣島内で2番目の高さを誇る野底岳は、野底マーペーと呼ばれて親しまれてきました。ショートカットコースなら20分ほどで登頂ができ、360度の絶景が広がります。かつて黒島から石垣島に移住させられたマーペーという若い女性が、黒島を見ようと野底岳に登ったものの、於茂登岳に視界を遮られ、悲しみにくれたマーペーは大きい岩になったという言い伝えが残っています。
住所:沖縄県石垣市字桃里
観音崎灯台(琉球観音埼灯台)
石垣島の西南端・観音崎にある灯台です。周辺の島々を眺めるには最高の場所にあり、海を隔てた反対側に竹富島がはっきりと見えます。そして、西の方角には小浜島、その奥には西表島のシルエットも! 海、空、山、石垣島の美しい自然を一気に味わえる場所で、屈指の夕日鑑賞スポットでもあります。晴れていれば水平線に夕日が沈んでいく感動的な光景に出合えます。
住所:沖縄県石垣市字新川1612
平久保崎(ひらくぼさき)
石垣島の北東・平久保半島の最北端にある灯台。灯台から眺めると、右手に太平洋、左手に東シナ海という絶景が広がります。平久保崎灯台に立つ平久保崎灯台は日本ロマンチスト協会により「恋する灯台」、恋愛の聖地として認定されました。白い灯台と青い海のコントラストが素晴らしいです!
住所:沖縄県石垣市平久保234-50
御神﨑(うがんざき)
石垣島の最西端に位置する岬です。断崖絶壁から見渡す眺めは荒々しい景観が特徴。先端部には御神崎灯台が立っています。春先、テッポウユリとヒルサザキツキミソウが辺りを白とピンクに染め上げる経験は見事です。日没時間には夕焼けを見ようと多くの人が訪れます。
住所:沖縄県石垣市字崎枝
石垣島サンセットビーチ
映画『花より男子ファイナル』のロケ地としても使われた、石垣島の北西部に位置する青い海と白い砂浜が美しいビーチです。名前の通り、夕日が美しいスポットとしても人気。バナナボートやシュノーケリングツアー、ウェイクボードなどのアクティビティーメニューも充実しています。
住所:沖縄県石垣島字平久保234-323
底地(すくじ)ビーチ
西表石垣国立公園内にある、石垣島を代表するビーチ。約1kmとなる大きく弧を描いた真っ白なロングビーチが特徴です。石垣島の観光名所の一つ・川平湾にも近いので、観光客にも人気。日中・サンセット・夜と異なる風景を楽しませてくれる点も魅力です。
住所:沖縄県石垣市川平185-1
米原(よねはら)ビーチ
石垣島の北部に位置する天然のビーチ。こちらも西表石垣国立公園に指定されています。地元の人たちはこの絶景の海を眺めながらビーチパーティーなどを楽しんでいます。
浅瀬の自然海岸で、気軽にサンゴや熱帯魚を楽しめることから多くの人が訪れますが、自然環境を保全し、持続的な利用を進めるために利用ルールがありますので、利用する際はご注意ください。
住所:沖縄県石垣市桴海
利用ルールはこちら
名蔵(なぐら)アンパル(名蔵網張)
名蔵川が海に流れ込む一帯の湿地帯と、その付近の砂州と干潟を含むエリアをアンパルと呼んでいます。ここには亜熱帯のさまざまな生き物が生息し、珍しいカニや魚を間近に見ることができます。また、有数の野鳥渡来地で、カンムリワシやアカショウビンも観察が可能。また、2005年には湿地の保存に関する国際条約「ラムサール条約」にも登録されました。自然観察、バードウォッチング、潮干狩り、魚釣りなどさまざまな遊びが楽しめます。
住所:沖縄県石垣市名蔵
石垣島鍾乳洞
20万年もの時をかけて自然がつくり出した石垣島最大の鍾乳洞。鍾乳石の自然美、イルミネーションの幻想的な輝きは、まさに自然がつくり出した絶景になっている。洞窟内からはシャコ貝などの化石も見付かっていて、ここがかつて海底であったことが分かるなど、悠久の時の流れを体感できます。
住所:沖縄県石垣市石垣1666番地
桃林寺(とうりんじ)
八重山最古の寺院で、1614年に鑑翁西堂を開山として創建されました。当初は真言宗でしたが、八重山の宗門改めで禅宗となった後、現在は臨済宗妙心寺派の寺院になっています。入口にある仁王像は沖縄県で現存する最古の木彫り像とされているほか、隣接する権現堂は国の重要文化財に指定されています。
住所:沖縄県石垣市石垣285
宮良殿内(みやらどぅんち)
1819年頃、八重山の行政官・宮良親雲上当演(みやらぺーちんとうえん)が士族屋敷を模して1819年に建造した建物です。その後、琉球王府が身分不相応として5度にわたって取り壊しを命じました。当主は屈せずにいましたが、1874年にやむなく茅葺きに改造、1899年に再び瓦葺きに復元されました。王府時代の士族屋敷を保存した県内でも唯一の建物として、国の重要文化財に指定されています。施設内の日本庭園は枯山水の様式で、国の名勝に指定されています。
住所:沖縄県石垣市大川178
730記念碑
市街地の中心部にある国道390号線の拠点となる交差点の立つ記念碑です。1978年7月30日、これまでアメリカの統治下で、右側通行だった自動車がこの日を境に左側通行に変更された記念として立てられました。市内の中心地にあるので、観光のついでに立ち寄ってみてください。
住所:沖縄県石垣市美崎町3
石垣島は八重山諸島の玄関口!
ここ石垣島は、市内の石垣港離島ターミナルから、竹富島、小浜島、黒島、新城島(上地島、下地島)、西表島、由布島、鳩間島、波照間島、与那国島の各離島に船で渡ることができます。次回以降は、この八重山諸島の島々をご紹介します。
参考図書:「沖縄県の歴史散歩」(山川出版社)、「うちなー観光教本」(一般財団法人沖縄観光コンベンションビューロー)
参考サイト:石垣市観光交流協会
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