素朴だけれども、人参の甘み、しっとりとした食感が魅力的な『人参シリシリー』。
シリシリーというネーミングもかわいいですね。
「シリシリー」とは「すりすり」するという意味の方言で、「おろし器でおろす」ことを言います。
調理法でいうシリシリーには二つの意味があり、一つは人参シリシリーのように粗く細切りにすることと、もう一つはいわゆる大根おろしのように、細かくすりおろすことを指します。
大根おろしは「大根シリシリー」、ジュース用におろしたゴーヤーは「ゴーヤーシリシリー」という風に。
どの素材を使うかで「細切りにしているのか」「すりおろしているのか」が頭に浮かぶほど、どちらのシリシリーも沖縄の食生活においては馴染み深い表現です。
材料(4人分)
- 人参 2本(350g前後)
- ツナ缶 大1缶(140g)
- 卵 2個
- 鰹だし汁 大さじ3(または水)
- 塩 小さじ2/3
- しょうゆ お好みで少々
- サラダ油 大さじ1
作り方
- 人参の皮をむき、包丁で細切りにする。またはシリシリー器(おろし器)でおろす。
- フライパンに油を入れて熱し、人参を炒める。
人参がシンナリしてきたらツナを加え、混ぜながら炒める。
- だし汁、塩を加えたら汁気を飛ばすように中〜強火で炒める。
(お好みでしょうゆを加える場合は、このタイミングで。)
- 人参がしっとりしたら、とき卵を回し入れ、上下を2〜3度返す。余熱で火を通して完成。
ポイント
- 「シリシリー器」があれば楽チン!
シリシリー器があれば、包丁もまな板も使わずにパパッと細切りにできます。後片付けもラクです。
インターネットサイトで手ごろなお値段で購入可能。人参以外の食材にも使えて便利です。
- しっかり火を通して甘みを引き出す!
だし汁(または水)を加えて火を通すことで、人参の甘みが更に引き出されます。
【簡単だし】なら小袋の削り節を水に浸すだけ作れるので、ぜひお試しを。10分置いたら漉してください。
- 卵を加えたら少し我慢!
混ぜたくなる気持ちをグッとこらえ、少し我慢しましょう。
フライパンの縁の卵液が固まってきたら2〜3度大きく返す程度で。
ふわふわとした卵の食感も味わえる人参シリシリーに仕上がります。
【アレンジ】人参シリシリー入りポーク玉子おにぎり
「美味しいに決まってる!」な、説明不要な組み合わせではないでしょうか!?
シリシリーをおにぎりやお弁当に入れて長時間持ち歩く場合は、卵にしっかり火を通してあげてください。
もしくは卵を入れず、人参とツナだけで仕上げても十分美味しいですよ。
(卵を入れない場合は、塩の分量を少し減らしてください。)
このレシピを教えてくれたのは…
記事執筆&撮影: 玉城久美子(フードアナリスト/沖縄ライフスタイルアドバイザー)
「沖縄をつなぐ」「地域と人をつなぐ」「人と人をつなぐ」をモットーに、地域のイイモノ・イイコトを食を通じて発信しています。
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