沖縄旅行中に「モズク」料理を見かけたり、口にされている方も多いですよね。沖縄以外でも、皆さんが口にされるモズクは沖縄県産のものかもしれません。
というのも、沖縄県のモズクは全国生産量の実に90%以上のシェア(!)を誇っています。なので、日ごろ口にするモズクは、ほぼ沖縄産といっても過言ではないのです。
そして、近年では日本だけでなく海外でも注目され、アジア圏を中心に中華料理で使われるシーンも目にするようになりました。
沖縄のモズク養殖のこれまで
沖縄では、モズクは1975年から養殖手法の実証試験が行われ、2年後の1977年に養殖されたモズクが水揚げされました。その後、さまざまな改良や試験が繰り返され、現在の養殖技術が確立されていき、2003年には約2万トンの生産量を誇るまでになりました。
沖縄では「モズク」のことを「スヌイ」と呼びます。県内ではうるま市の勝連漁協が最も生産量が多く、その大半は、ニンジンで有名な津堅島(つけんじま)産となっています。ほかにも、南城市、伊平屋島、伊是名島などが有名です。沖縄産モズクの最盛期(4月~6月)に合わせて、4月の第3日曜日を「モズクの日」として、普及に努めています。
沖縄のきれいな海がモズクの栄養素!
モズクの養殖は、まず、毎年9〜10月頃、種網を海に入れてモズクの種を付着させます。その後、苗を育てながら2〜3cmになるくらいまでになったら“畑”と呼ばれる網に移し、それを養殖場の海底に沈めます。
そして、毎年3月くらいから収穫が始まるのですが、この収穫方法がビックリ! 筒状のポンプで、まるで掃除機のようにモズクを吸い上げていくのです。その後、ゴミを取り、選別作業を行って出荷となります。
津堅島の漁師さんいわく、最初は「本当に網に付着させたくらいで育つのか!?」と半信半疑だったようですが、養殖に適した自然環境ということも相まって、試行錯誤の末に成功。養殖業が盛んになってからは、島に帰ってくる若者が多くなったそうです。
海の生命は昔から月と潮の満ち引きが大きく関係していますが、モズクも例外ではありません。旧暦の1日(新月)と15日(満月)の日に種を吐きます。
そして、きれいな海水がモズクの発育を良くするので、沖縄のきれいな海だからこそ、モズクが生き生きと育っているのです。
また、このモズクは、料理のアレンジもさまざま。そして、お酒のおつまみにちょうどいいので、ぜひチャレンジしてみてください。
ちょい足し&お手軽のもずくをビールのお供に!
おすすめは、「モズク酢」や「モズク天ぷら」のほか、スープやサラダに入れてもおいしいです。本当に手軽に楽しめるので、おいしく、健康にも良く、まさにいいこと尽くし!
忙しい日の夕食に、晩酌のお供に、活力補給に、ぜひ沖縄のモズクを味わってください。
参考文献:「ビティしまツケンジマ」(うるま市企画課)
参考サイト:沖縄県もずく養殖業振興協議会
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