沖縄方言で「ウッチン」と呼ばれるウコン。ウコンとは、黄色い色素であるクルクミンを主成分とする根茎のことで、ミネラルや食物繊維などを豊富に含んでいます。健康食品やサプリメントなどとしても、よく利用されていますよね。沖縄では、ウコンを使った「ウッチン茶」もよく飲まれています。
一般的には、カレーに使われるスパイスのターメリックとしても知られていますよね。インドを中心に商業用に栽培されていて、香辛料のほかにも漢方やアーユルヴェーダなど伝統医学にも用いられてきました。日本でも栽培されていて、沖縄が国内最大の生産地となっています。
今回はウコンについて、その歴史や種類、効能や使い方について解説していきます。
ウコンの歴史
ウコンが中国から日本に伝えられたのは16世紀頃。琉球王国に伝わったといわれています。琉球王国ではウコンを王朝専売品として取り扱いました。薬や着物の染料、食品の色づけなどに使用する貴重品とされ、民間での栽培は許されていませんでした。琉球王国が薩摩藩に支配された1609年以降、薩摩藩により生薬や染料として全国に伝えられました。
ウコンの種類
ウコンは原産地の東インドをはじめ、アジアやアフリカなど亜熱帯で高温多湿な地域に広く自生していて、その種類は世界中で50以上もあるといわれています。日本では、秋ウコン、春ウコン、紫ウコンの3種類が一般的です。
秋ウコン
生薬名を鬱金(ウコン)といい、一般的に日本で「ウコン」というと秋ウコンを指します。沖縄で最も多く栽培されているのもこの秋ウコンで、クルクミンを豊富に含み、衣料の着色にもよく利用されます。カレーの香辛料としても使われます。
春ウコン
生薬名は姜黄(キョウヨウ)。沖縄・西表島(いりおもてじま)に自生しています。ミネラルや食物繊維を多く含んでいますが、クルクミンは少量しか含まれていません。
紫ウコン
生薬名はガジュツ。日本では鹿児島・屋久島などで栽培されています。ミネラルやアントシアニンを含んでいますが、クルクミンは含まれていません。ちなみに、紫ウコンの名前の由来は根茎の断面が紫色をしているところから来ています。
ウコンの使い方
ここでは一般的なウコンの使い方について紹介します。
料理
ウコンは香辛料・ターメリックとして料理によく使用されます。カレーを作るときには欠かせない香辛料ですよね。白米にターメリックパウダーとバターを加えて炒めると、簡単にターメリックライスを作ることができます。
ウコンは風味がマイルドなので、乳製品やスープ、ショウガやニンニクとも相性が良いといわれています。タマネギやベーコンと牛乳、コンソメパウダーを加えたスープにターメリックをプラスすると鮮やかな色のターメリックスープができあがります。ぜひ試してみてください。
サプリメント
ウコンはサプリメントにもよく使用されています。二日酔いのときにウコンのサプリを飲むというイメージも定着しつつありますが、摂取のし過ぎには注意を。サプリメントなどを常飲するときは医師に相談しましょう。
着色
特に秋ウコンの主成分でもあるクルクミンは色素成分でもありますので、古くから衣料や食品の色づけによく使用されてきました。たくあんの黄色もターメリックで色づけができます。
ウコンの効能
ウコンは現在ではサプリメントなどに使用されていて、関節炎や消化器障害、呼吸器障害、アレルギー、肝疾患、うつ病など多くの症状に良い効果があるとされてきました。
しかし、多くのウコンに関する研究から、健康に関する効果は依然定かではないといわれています。過剰摂取や長期摂取に関しては医師に相談することが奨励されていますので確認を。
また、妊娠中の人や症状によってはウコンを摂取しない方が良い場合もあります。摂取する際は自分の症状を鑑みて確認しましょう。
今回はウコンについて紹介しました。日本では沖縄が最大の生産地で、料理やサプリメントなどに広く使われています。沖縄にはウコンを使った特産品もたくさんありますので、お土産にいかがでしょうか。
参考サイト:日本医師会、e JIM/厚生労働省、わかさの秘密/わかさ生活、養命酒
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