沖縄と神奈川・鶴見を舞台にしたドラマ「連続テレビ小説『ちむどんどん』」(NHK)。出店間際にさまざまな問題がありましたが、主人公・暢子(黒島結菜)の沖縄料理店の名前も「ちむどんどん」に決まり、メニュー開発の段階でも、さまざまな沖縄料理が登場しました。
今回は、最終回が近づく「ちむどんどん」を惜しみつつ、ドラマに登場した料理を中心に振り返ります。自宅でもレシピを参考に沖縄の味を楽しんでください!
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暢子の思い出の味「沖縄そば」
まずは、何といっても看板メニューの「沖縄そば」。暢子が幼少の頃、父である賢三(大森南朋)が作っていた思い出の味。妊娠中の暢子が「ちむどんどん」のシェフを任せようと「アッラ・フォンターナ」で矢作(井之脇海)に振る舞ったメニューでもありますね。
沖縄県民のまさに一番のソウルフードともいえる「沖縄そば」は、三枚肉そば、ソーキそば、てびちそば、ゆし豆腐そば、アーサそばなどの定番メニューに加え、焼きそば、パスタ風のほか、ポリポリとスナック感覚で食べられるアレンジレシピも紹介しているので、ドラマを見て、ついつい食べたくなった人は参考に作ってみてください。
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青パパイヤを使った昔ながらの沖縄の家庭料理「パパヤーイリチー」
井之脇さん演じる矢作が、暢子の店で下ごしらえを最初に手伝ったのが、「パパヤーイリチー」でした。ネーミングだけを見るとエキゾチックな感じもしますが、昔ながらの沖縄の家庭料理です。
“パパヤー”は青パパイヤのことで、“イリチー”は食材を油で炒めてだし汁で煮たもの。おかずとしてだけでなく、おつまみにもピッタリで、かつ、ヘルシーなので、ビールと一緒にたっぷり食べてください。
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青パパイヤで作る炒め煮、それが『パパヤーイリチー』!
沖縄のお祝いの席では欠かせない琉球宮廷料理「ミヌダル」
また、「ちむどんどん」のメニューの試食会としていくつか沖縄料理が登場しました。琉球宮廷料理の一品「ミヌダル」も試食会の一品でしたね。昔から祝いの席で用いられ、正月や生年祝いなどで作られる格調高い料理でもありました。
豚ロースに胡麻だれをまぶして蒸したもので、こちらも料理としてだけでなく、お酒のおつまみとしてもおすすめです。
【レシピをチェック!】
宮廷料理に手軽にチャレンジ。レンジで作る『ミヌダル』。
皮付き肉が話題になった「ラフテー」
「ラフテー」も代表的な沖縄料理の一つで、豚肉を使う料理の一つでもあります。ラフテーは皮付きの豚肉を使うのですが、暢子と矢作の会話でも“皮付き”のことが話題となっていましたね。「試食会」でも矢作の作ったメニューとして登場しました。
本州の「豚の角煮」と似ていますが、皮付き肉と泡盛を使っていることがラフテーと角煮の大きな違いといわれています。泡盛を入れて煮込むとさっぱりとした味わいに仕上がるそうですので、アレンジレシピとして楽しむのもいいかもしれません。
【レシピをチェック!】
一品で主役級の満足感!琉球料理の代表格「ラフテー」
定番の一品料理「ニンジンシリシリー」
「シリシリー」は沖縄の言葉で、食材を「すり下ろす」際の「すりすり」という音を表したものです。沖縄のスーパーマーケットや日用品店で“スリスリー器”なるものが販売されているのも沖縄ならでは。シリシリーと聞いて思い浮かべる「ニンジンシリシリー」も「ちむどんどん」のメニューの試食会で並びました。
沖縄の居酒屋でも一品料理を提供していたり、お通しとして出てくることもしばしば。ツナととき卵を加えて一緒に炒める、沖縄県民のソウルフードの一つです。
【レシピをチェック!】
人参が2本あったら、『人参シリシリー』を作ろう。
ソースで食べる沖縄の「天ぷら」
そして、これまた沖縄県民のソウルフードの一つである「天ぷら」も試食会で出されました。放送では「魚の天ぷら」が出てきましたね。
全国区のバラエティー番組でも取り上げられましたが、沖縄の天ぷらは本州のそれとは似ても似つかない、どちらかというと、フリッターのような一品です。沖縄ではコンビニエンスストアでも販売していて、人気のファストフードの一つになっています。
沖縄の天ぷらは塩や天つゆではなく、ウスターソースで食べます。揚げ立てが最高なのはもちろん、冷めてもベタつきにくいのも大きなポイントです。「魚」「野菜」「イカ」「さつまいも」などが定番の具材で、もずく、島らっきょうの天ぷらも人気です。
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おつまみにピッタリ!ぽってり感が愛おしい『うちなー天ぷら』
「島ラッキョウとアーサの天ぷら」ビールと一緒に“アチコーコー”で食べたい一品
ご飯のお供としても人気の「アンダンスー」
そして、味の個性が出やすい「アンダンスー」は、店によっては小瓶に詰めた「アンダンスー」を販売しているところもあります。
「アンダ」は沖縄の言葉で「ブタのあぶら」のこと、「ミスー」は「みそ」を指し、「アンダンスー」は沖縄料理の一つで、みそをブタの脂肪(ラード)で炒めたものです。
おにぎりの具材のほか、みその代用で料理に使ったり、納豆などに混ぜたり、アンダンスーがあるだけで一気に沖縄の味になるのみならず、ご飯のお供としても人気です。
【参考記事】
食卓を沖縄に。お土産にもおすすめの沖縄の調味料13選
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一家にひと瓶。『アンダンスー』があれば家庭円満!?
沖縄の魚料理といえば「マース煮」
沖縄は豚肉、牛肉、鶏肉、ヤギ肉など、どちらかというと肉料理のイメージが強いですが、日本有数の漁獲量を誇るマグロや県魚にもなっているグルクン(タカサゴ)、ハタ科のミーバイなどおいしい魚もそろっています。
放送では「連子鯛(れんこだい)」が使われていましたが、「ちむどんどん」の試食会で矢作が作ったメニューとして「マース煮」が振る舞われました。
マースは沖縄の言葉で「塩」のこと。マース煮は塩水で蒸し煮にした調理法のことをいいます。沖縄では魚の調理法として、焼いたり煮たりするよりもマース煮やバター焼などが主流。どちらかというと淡白な魚が多いため、濃い味付けの調理の方が合うということが理由のようです。
沖縄の飲食店で体験するだけでなく、レシピを参考にぜひ自宅でもトライしてみてください。
【レシピをチェック!】
旬の鮮魚をシンプルにいただく!『マース煮』
宮沢氷魚さんがサプライズで調理した「イナムドゥチ」
そして、「ちむどんどん」の開店前夜、和彦(宮沢氷魚)が暢子にサプライズで開店祝いとして作っていましたね。
「イナムドゥチ」は沖縄県民にとってはお祝い料理の定番の一つです。沖縄の言葉で「イナ」は猪(いのしし)、「ムドゥチ」はもどきという意味。かつてはイノシシの肉を使っていた汁物でしたが、イノシシ肉が手に入りづらくなったため、豚肉を使って作られるようになったことからこの名が付いたといいます。現在では猪の肉ではなく豚肉が入っていて、とても具だくさんな一品です。
甘みが強く、とろみがあるのが特徴で、豚だしとかつおだしを使い、白みそでこってりした風味に仕上げていきます。
【レシピをチェック!】
「イナムドゥチ」沖縄の人が大好きな味!白みそ仕立てで甘めの汁物
いよいよ念願の暢子の店「ちむどんどん」が開店。放送は9月いっぱいで終了してしまいますが、紹介したレシピを参考に自宅でも調理して、“ちむどんどん”するような気分の上がる料理時間を過ごしてください。
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