「ストレート果汁」とは？　身近な「濃縮還元果汁」との違いも解説。新商品「natura（ナチュラ）」のおいしさのカギ

オリオンビールは、2022年7月に沖縄県産素材にこだわり、ストレート果汁を使用した自然派のお酒「natura（ナチュラ）そのままシークヮーサー」「natura そのままレモン」「natura そのままかーぶちー」を発売しました。

3種類の「natura」の大きなポイントは、「ストレート果汁」を使っているからこその“果汁感”。香料無添加なのに、飲んだ瞬間、果実本来の香りや味、もぎたてのようなみずみずしさが口いっぱいに広がります。

今回は「natura」のおいしさの秘密ともいえる「ストレート果汁」と身近な「濃縮還元果汁」のそれぞれの特長、さらに新商品「natura」の開発秘話を紹介します。

「ストレート果汁」と「濃縮還元果汁」一体何が違うの？

皆さんは、ジュースなどに「ストレート」や「濃縮還元」と表記されているのを目にしたことはありませんか？　日常的には、スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどで品数豊富な「濃縮還元」の製品を購入することが多く、逆に「ストレート」の製品は高級な商品が多く、店頭で見掛ける機会も少ないかもしれません。

「ストレート」と「濃縮還元」はどちらもジュース類の製造方法で、いずれも「100％果汁」と表示できますが、その工程は全く違うもので味わいも異なります。

ストレート果汁の特徴は？

ストレート果汁とは、果物などから搾った果汁を濃縮を行わずに容器に詰めたものです。果汁そのままの容積となるため、保管スペースが必要で輸送コストもかかり、濃縮果汁に比べて割高になる傾向にありますが、次のような利点があります。

・果実本来の味を楽しめる
・熱に弱い栄養素が損なわれにくい

このように果物そのものの香りや風味がしっかりと残るのが特徴です。一般的には加熱殺菌されていますが、濃縮還元よりも加熱時間が短いので、風味を損なうほどではありません。

普段飲むジュースはもちろん、お酒を割ったり料理に加える際にはぜひ「ストレート果汁」を活用して、素材本来の味や、果実を食べているようなフレッシュ感を堪能しましょう。

濃縮還元果汁の特徴は？

濃縮還元果汁とは、果物などから搾った果汁の水分を飛ばし濃縮させたシロップ状のものに再び水分を加えて元の濃度に戻す製法で作られたものです。果汁を加熱し、水分を蒸発させる方法が一般的で、次のような利点があります（※非加熱の濃縮方法もあり）。

・年間を通して一定の品質を保つことができる
・水分を飛ばすことで容積が減り、輸送コストを抑えられる

果汁の濃縮工程で調整ができるため、味にばらつきがありません。しかし、加熱すると果汁本来の香りや風味が損なわれてしまうので、濃縮還元果汁を使った製品には香料や砂糖などの添加物を加えて味を調整している製品が多いようです。

「natura」の開発秘話を担当者に聞きました

新商品「natura」のリリースに当たり、オリオンビールR&D部RTD商品開発課の浜比嘉望美（はまひが・のぞみ）さんと、マーケティング本部オリオン・ブランドマネジメント課の新垣壱馬（あらかき・かずま）さんに製造過程での苦労話や注目ポイントなどを聞きました。

naturaは企画段階から「香料無添加のチューハイを作りたい」というテーマがありました。浜比嘉さんをはじめとする開発担当者は、さまざまな果汁を試した過去の経験から、普段使っている濃縮還元果汁ではなく、香りや風味の良いストレート果汁を使う結論に至ります。

また、近年、チューハイの「果汁感」が重視され、値段が高くても品質の良さを重視する消費者が増えていることから、果実のおいしさとみずみずしさを味わえる、本物志向の商品開発を目指すことに。

試飲や製造ラインの改良などを繰り返して誕生した渾身作

その後、たくさんのストレート果汁を試飲し、”そのまま飲んでもおいしい果汁”を厳選した結果、シークヮーサー、レモン、かーぶちーの3種類に決定。ほかにも、産地や搾汁方法の違いによる特長を捉えたり、アルコール飲料としての味の追求など試行錯誤を重ねます。中でも特に気を遣ったのは殺菌条件と繊維質が多いストレート果汁の製造方法だったそう。

「チューハイは缶詰めした後にお湯をかけて殺菌するのですが、このときの温度が高過ぎるとストレート果汁のせっかくの風味が減ってしまいます。打ち合わせとテストを繰り返し、安心・安全を担保しながらおいしさを最大限維持できる殺菌温度を見つけ出しました。
また、過去にストレート果汁を扱おうとした際、果汁の繊維質が製造トラブルを起こす可能性があり、やむを得ず次点の果汁に変更したことが心残りで…。今回は経験を生かして製造ラインを改良したことで、とっておきの果汁を使って製造できました。
素材の香りや味わいをほぼ損なわず、1番良い状態のストレート果汁を使用できてうれしいです。おいしいレシピを作るだけではなく、商品をお客様へ提供できて初めて開発が完了します」と浜比嘉さんは完成時の喜びを明かしてくれました。

注目してほしいのは”果汁の質”

新垣さんは「natura」を初めて飲んだ際、その味わいにとても驚いたと話します。というのも「natura」の果汁使用比率は他社製品に比べて特別に多いわけではないのにも関わらず、果実本来の味やみずみずしさが鮮明に感じられる…。改めて、「ストレート果汁」のおいしさを実感したそうです。

「チューハイなどのお酒を購入する際、果汁の”量”も魅力的ですが、果汁の”質”にも目を向けてほしい。『natura』は日常のお酒を嗜むひとときをより楽しくしてくれます」とコメント。これまでは専らビール党だった新垣さんですが、「natura」がきっかけとなり、チューハイを飲む機会が増えたとか。

「natura」と相性抜群の料理を紹介

さらに、「natura」と一緒に味わってほしい料理やおすすめの飲み方をお2人に聞いてみました。3種類のフレーバーから和食、中華、イタリアンなどジャンルに合わせてチョイスしてみてください。果汁が多いので飲む前に缶をゆっくり一回転させるのがポイントだそうです。

今すぐ公式通販で注文

【natura そのままシークヮーサー】
果汁のしっかりした味わいとほろ苦さが特長の「そのままシークヮーサー」は、焼き目が付いたグリル系の料理にぴったり。魚・肉・野菜など素材の風味を引き立ててくれます。シンプルな味付けの料理ほど、より一層シークヮーサーの香りが楽しめます。
おすすめ料理：焼き魚、刺身など

【natura そのままレモン】
さっぱりしていてまろやかな口当たりの「そのままレモン」と揚げ物は間違いない組み合わせ。料理の味を引き締めてうまみも出してくれます。酸味とほのかな甘みを兼ね備えた料理とも相性が良さそう。
おすすめ料理：鶏の唐揚げ、ピザ、塩焼きそば、南蛮漬け、トマトサラダなど

今すぐ公式通販で注文