発酵方法により大きく「ラガー」「エール」「自然発酵」の3つに分けられるビール。中でも、世界で最もポピュラーなスタイルがラガーです。日本でもこのラガースタイルの中の「ピルスナー」が最も広く飲まれています。
近年は日本でもクラフトビールが多く出てきて、ビールだけでもさまざまなスタイルを耳にすることが増えてきていると思います。今回は「エール」スタイルの中の「アンバーエール」を紹介します。
褐色の液色が美しい「アンバーエール」はアメリカ西海岸生まれ
「エール」スタイルのビールは淡い色が特徴のイングランドビールのことを指します。 “下面発酵式”のラガーと反対に、“上面発酵式”のビールがエールです。
ただし、「アンバーエール」は、イングランドではなくアメリカの西海岸が発祥で、しっかりとした苦味とコクを感じられるアメリカ産のポップを使います。カラメルモルト由来の深いコクや酵母が作り出すフルーティーな香りが特徴。液色は、銅色~茶色に近いものが多いです。
カラメルモルトならではの香ばしい香りが特徴
アンバーエールの鍵を握るのは、このカラメルモルト。原料の大麦を蒸して糖化させ、モルトをカラメル色の結晶へと変えていきます。この処理をすることで、ブラックやチョコレート色のモルトでは感じることができない、やや甘みのある芳ばしい香りが出て、アンバーエールならではの魅力を醸し出していきます。
濃い味の料理に合わせて食事もビールもしっかり堪能
アンバーエール自体にガツンとした味があるため、料理も濃い味のものを合わせると、お酒と料理、両方の味をしっかりと楽しむことができます。
オリオンビールでは、首里の人たちと一緒に共同開発をしたクラフトビール「41BEER(スイビール)」でアンバーエールを採用しました。琉球王国から脈々と紡がれている華やかで格式高い首里の歴史をアンバーエールの液色と味わいで表現した一品です。
※「41BEER」は限定商品のため、無くなり次第販売終了します