1957年の創業以来、オリオングループは沖縄県民の皆さまをはじめ世界中の沖縄を愛する皆さまのご支援により今日に至ることができました。
沖縄に根付いた会社として、沖縄と共に成長できる企業となれるよう、当社は「Make Okinawa Famous」をスローガンに掲げております。産官学民の枠を超えて、国内外の沖縄を愛する皆さまと協働し、積極的に沖縄県産素材を活用した製品を展開するなど、県外・海外へ「沖縄ブランド」の発信に努めております。
沖縄の主軸産業である観光業は活況を呈し、約853万人もの観光客の皆様をお迎えした2023年度は、当グループにおいても、オリオンブランドを一層輝かせるべく、新たな取組にチャレンジした一年でした。
約1万5千人を超える沖縄県民の皆様のご意見を基に改良を重ね、「オリオン ザ・ドラフト」の3年ぶりとなるリニューアルを実施したほか、糸満市に製造拠点を置いて、オリオンビール初となるフルーツワインを開発し、おかげさまで本製品も、発売からわずか4日で出荷を終えるなど、早々にご好評を頂くことができました。
また、リニューアルオープンいたしました2つのグループホテル「オリオンホテル 那覇」、及び「オリオンホテル モトブ リゾート&スパ」においては、オリオングループの既存製品はもちろんのこと、両ホテルでしか飲めないオリジナルクラフトビールを堪能いただけるビアダイニングやビアバーを新設し、「最高においしいオリオンビールが飲める」という、他にはない魅力・体験をお客様に提供しております。
多様化するお客様のニーズに迅速かつ持続的にお応えすべく、沖縄の素晴らしい魅力を伝えるアンバサダーとして、オリオングループならではのグループシナジーをふんだんに発揮していきたいと、思いを新たにしております。
現在、IPOに向け、着実に準備を進めております。昨年9月には、沖縄をはじめ、世界中の皆さまからより信頼いただける企業に成長すべく、「オリオン サステナビリティ委員会」を設立いたしました。企業のガバナンス強化はもちろん、地域貢献活動をはじめとする様々なサステナビリティ関係の取組を積極的に発信することで、より透明性の高い企業グループとなることを目指します。
弊社は沖縄の企業の皆さまと連携し、共に沖縄の明るい未来を描くことを希求する企業グループとして今後、しっかりと上場を果たすことで、様々なステークホルダーの皆さまに貢献できるよう努めてまいります。
創業者である具志堅宗精翁は郷土の産業を興したいという強い想いでオリオンビール株式会社を立ち上げました。その想いをこれからも継承し、沖縄の皆さまとの「共存共栄」を果たすべく、強靭であたたかなオリオングループを築いてまいります。
今後も一層のご指導、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。
代表取締役社長 兼 執行役員社長 CEO
村野 一