ビール製造の際に生じる産業廃棄物である「麦芽粕(ビール粕)」の有効活用(堆肥化・飼料化)や、フードロス対策として流通に乗らない材料を活用した製品の開発・販売を通じて、様々な社会貢献活動を展開しました。
- 21年6月、オリオンビールの「ビール粕堆肥」で育った大麦を活用した「オリオン ザ・ドラフト初仕込み」を発売しました。これにより、「完全循環型産業」の達成だけでなく、「沖縄県産大麦」の副原材料採用による、県内農業者の皆さまに向けた新たな作付け農作物の選択肢をお示しすることができました。
- また同月、規格外で市場に出荷できない「キーツマンゴー」を原材料として活用した「WATTAキーツマンゴー」を発売し、豊見城市様やJAおきなわ様とともに沖縄県のフードロス対策に挑みました。
- 琉球大学様を中心とする「琉大ミーバイ」の陸上養殖プロジェクト(農水一体型サステイナブル陸上養殖プロジェクト)では、オリオンビールのビール粕を琉大ミーバイの飼料として活用する研究が進んでいます。そして、22年2月、本プロジェクトがJST(国立研究開発法人科学技術振興機構)の支援制度「共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT) 本格型」に採択されたことを受け、今後10年に渡り、この産官学連携を通じて、世界の貧困・飢餓の根絶に向けた研究や社会実装の取組を本格稼働させることが決まりました。
- 23年10月開催の日本ソムリエ協会沖縄支部主催「沖縄のSDGs(地元企業の事例や取り組みから学ぶ)」にオリオンビールが登壇し、オリオングループが琉球大学や株式会社もとぶ牧場と連携して取組む、循環型産業の実現に向けた取組を紹介しました。
- 沖縄県産素材にこだわり、22年10月沖縄の自然の中から見つけ出した「沖縄酵母 OB-001」を使用した「オリオン ザ・プレミアム」を発売しました。
- 23年8月、ビールの主原料であるホップを琉球大学との共同研究で沖縄県内生産を実現させ、沖縄県産のホップを用いた「オリオン ザ・クラフト」を発売しました。
- 24年3月、糸満市観光農園内にある酒造施設を活用し、糸満市産パッションフルーツを用いたオリオンビール初のフルーツワイン「Southern Cross Winery パッションフルーツ」を発売しました。創業からこれまで蓄積した醸造技術と、製品開発の中で得た沖縄県産素材に関する知識を最大限に活用しました。